「ビックロ」それは、すごいPR方法!
◆昼飯をくいに新宿三丁目に行ったら、地下鉄降りたすぐのところが、話題の「ビックロ」でした。ビックカメラとユニクロでビックロ、ダジャレかよ!と思ってたんですが、そういやそれまでに何度も耳にしてたフレーズ、そう、その前の週に、ぼくら刷り込まれてたんですね。とりあえず行ってみた店舗ですが、オープン初日、平日昼間にもかかわらず、すごい人、ヒト! テレビカメラも何台か。あきらかにプレスっぽい人もちらほら。◆肝心のお店は、なんのことはないユニクロの製品の横に、ビックの商品がならぶような陳列、例えば フリースの横に加湿器 とか マネキンがデジカメをぶら下げてるとか、そんなかんじ。ユニクロの起業コラボTシャツの横に、その企業の製品が並んでる とか、ちょっとおもしろいですが、別にポイントが共通で使える訳でもなく、会計も別。ユニクロ商品買ってもビックポイント10%はつきません。要するに、「ビックの中にユニクロがあるだけ」で、とくにお客さんには「二つの店にまとめて行ける」くらいのメリットしか無いと言っていいでしょう。。。「これじゃあ、ヨドバシにあるユニクロと変わんないじゃん。」ってそう思った刹那10秒。。。 そうなんです。変わらないんですよ!!単に二つの店が同じところにあって、ちょっと陳列が混合してるだけなんです!なのに、なんでこんなに人いるのか。なんで、こんなに話題になってるのか。なんで、俺は一回入ってみたのか。そう、◆「ビックロ」だからなんですよ!!正確には「ビックロ」という名前だからなんですよ!ヨドバシやビックの建物に、ユニクロがテナントとして入ったくらいじゃ、別に行かないよね。でも「ビックロ」って言われると、ダジャレ?ってなって、しかも、何度かそのコトバを見聞きすると行ってみたくなる。まんまと集客されたわけだ。おれ。◆通常、新しいビックカメラが開店するときいつものテレビのCMの枠でも「○○店、でっかくオープン!」って言うだろうし、開店記念セールもするし、店内演出もするですよね。多少の差はあれ。今回、そんなもともと枠のテレビCMの枠で「ビックロ」って言ってるだけだし(新しい曲とかCMは作るだろうけど)、それ以外にお金かけたとすれば、ビックロのロゴをカシワ先生に作ってもらうとか、袋を専用にものにするとか。交通広告はけっこうやってたですが。(でも、それだって、ビックカメラ新店がオープンするときには、ビックロじゃなくてもやったりする訳で、予算的にべらぼうに増額したわけじゃないんじゃないかな。 それに既存の宣伝代はビックロだろうが、ビックカメラだろうが、かかる訳で。)◆名前が「ビックロ」ってだけでこんなにプレスが来て、報道されて。。この露出量は、広告料換算すると、いったいどのくらいになるんだ!?きっとバイラル量もたくさん。ニュースソースが増えれば、それだけツイッターとかで話題にする人も倍々で増えるだろうから。しかもだ。新宿三丁目ですよ、あなた。新宿駅からもビミョーに遠く、同じエリアの三越も丸井もバンバン閉店。伊勢丹に来る人狙い?? とにかく新宿に来るお客さんの導線は衰退してってるこのエリア。つまり、「わざわざ行かない限り、行かないエリア」なわけですよ!こんなとこにあるビックカメラに、「ユニクロ出来ましたー。来てねー」なんて程度じゃ、あなた、誰も行かないよね。それが「ビックロ」になっただけで、これだけのニュース。つい行っちゃう不思議。そして、場所も覚えてもらえる。話題にしてもらえる。実際、この日の丸ノ内線で、何度も「ビックロ」というコトバを耳にしました。すごい費用対効果です!!かしこいなあ。なんてことを考えたビックロ初日でした。そのうちもっときちんとしたデータで検証する人、出てくるんでしょうね。