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Takako Hotta Official Blog

林文子さんと。名刺と。ワタシ

2018.07.01 02:20

名刺にあまり興味が無い。


Biz交流会行っても積極的に交換はしない。

貰っても配っても所詮紙切れ。

名刺自体にあまり意味が有ると思えないから。


今はSNSも有るし、本当に繋がりたいなら名刺じゃなくても良い訳で。


そんなこんなで"名刺"が人を動かすとは余りオモッテ無かった。


さて。横浜市長の林文子さん。

私がとても尊敬する女性から"貴子さん、林文子は超凄い!!ホントに凄いです。"


と聞き今更だか本を即購入。拝読。


御年over70.

高卒で東レのお茶汲みからスタートし 国産車の営業、BMW、フォルクスワーゲンの社長を経てダイエーの社外取締役にまでなられた方だ。


もうこれだけで。ちょっと泣けて来る様な大変な人生で有っただろうと想像出来る。


その林さんが本の中で述べておられた。


"初めて自分の名前が入った名刺を貰ったときの感動は今でも忘れない"


高卒お茶汲みの女性には名刺なんて無かった。

自分の名前を名乗る事も無かった。


車の販売にうつり、営業になって初めて自分の名刺を持った。

"No One"と認識されていた自分が

"The One"になったのだ。


うちの小物を造って下さっている明石のtailorさんは

子供を三人抱えたシングルマザー。


元々はネットで服の縫製できる方を探していた時に小物縫製をメインとしてやって居られる彼女と出会った。


必要としてた方は服のtailorさんなので一度お断りをさせて頂いたのだが

"どうしても貴子さんとやりたいです。"

"幾らでもいいから一度やらせて下さい"と言ってくれて、それがご縁で今

殆どの小物は全てカノジョにお願いしている。


実際にお会いしたのは仕事をして頂いてから多分1.2年後。それから、大阪方面に出向くときはtimingが合えばランチなりをしている。


彼女はとても謙虚で、又日本人の美徳の控え目が行き過ぎ自己評価が低かった。度を過ぎた謙遜が、そして社会的なお金のことを口に出すのは良くない、的なimageから正当な報酬を交渉できて無い様に感じられた。


ってか。最初”いくらでもいいから”ってmail頂いた趣味でやっておられるのかとすら思った。


でも。会うたびに メールのやりとりを重ねる度に少しづつ彼女の内情を知り、彼女の生活を知り、彼女の縫製にかけるpassionも知った。


前回大阪に行った時又彼女とLunch meetingをした。その時に"名刺"について聞いてみた。

今まで持ったことは無いという。

"うちで名刺を作るのはどうかな?、"と提案してみた。頭には林文子さんの言葉があった。


うちの明石のtailorさんはまだうち専属ではない。

でも名刺を作ることで彼女の自信に少しでもなるので有れば。

そして行く行くは専属として充分な給与が支払える様になれば。そんな想いを込めた。


その後。

名刺作成の手続きの中で。

こんなmailをくれた。


たかが名刺。されど名刺。


人は安さを求める。

そのしわ寄せが何処に来ているのか考えないままに。


そして。

きっと人は。

たった一人でも正当に評価してくれる人がいたら、見ていてくれる人がいたらそれだけ前を向いて進めるのだ。


Keikoさん、一緒に世界に行こう!

小物を作ってくれる貴方がいないとうちは成り立ちません^^

貴方が作ってくれる作品は貴方の人柄が入った温かい素敵な物達です。

だから自信持って^^

そして。いつもありがとう。


Keikoに捧ぐ。

Love

Takako