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🔲終 章――

2023.06.16 02:02

 「月は見ている時にしか存在しないと云うのか?」と謂うのは、アインシュタインの有名な言葉なのだが、「シュレディンガーの猫」も比喩として「マスクを取らないと、美人であるかどうかは判らない」と謂うのに似ている。扨、この前、映画か何かのドラマで、国外に居る彼氏と、国内に居る彼女が、スマホでお互い月を映している。その情景を観ながらその裡、実際に同じ月をリアルタイムで観るシーンになって、人知れずジーンとなったのだが、能くカップルが、肩を並べて海辺で夕陽を眺める場合よりも、お互い遥か遠い異国に居る彼氏と、同時に同じ月を観ると謂う事に哀愁というか、不思議な感動を覚えたのである。その想い(情念)は、人類が始めて月に到達した時に見た、月から地球を見た時に感じた「あの地球に我々は生き存在し、暮らしているんだ」と謂う感慨に似たものだった。

 最近の情報では、この宇宙に銀河系が二兆個存在し、その各銀河系の中に恒星が二千億個、更にその集団に地球のような惑星が四千億個在るというではないか。此の途轍もない悠久の広い大宇宙に浮かぶ、遊星上の球面体の狭い表土上で、人間・人類はお互い押し合い圧し合いして、地球人同士で殺し合いに明け暮れ、この星を穢している。「なぜ猫を愛するように人を愛する事が出来ないのか?!」。50億年後、必ず間違いなく太陽の断末魔を迎える時が来る。その時、我々の日ノ本の子孫は、それを避ける為の方策を講じなければならぬ。果たしてそれが可能であろうか。

 若し、それが失敗に終われば、地球だけでなく太陽系全惑星及び銀河系も、終焉を迎える事になり、更に、宇宙全体の存在が絶滅し、最早、ビッグバンも無く、ブラックホールも無く、重力も無くなり、この世もあの世も無く、幽明境も無く、他界も次元も無く、前世も今世も無く、過去現在未来も無く、輪廻転生も無く、無の空・空の無となって、時空の存在も、反物質の存在も、インフレーション理論も、テレポーテーション理論も、シンクロの解明も、宇宙定数も、超ひも理論も、多宇宙の存在も、並行宇宙も、ピュシスも、事物(元素・原子核・陽子・中性子・電子・分子・原子・光子・粒子・量子)も、観念(精神)も、知覚も意識も、喜怒哀楽快苦も、M理論も、更に対称性やヒッグスの海も無くなり、暗黒物質も暗黒エネルギー(ダーク・マター)も、そして全宇宙のエネルギーも消滅して、本当の無空(何んも無い)に立ち至って〝天地万物の終幕〟を降ろさなければならない場合の事を考えると、戦慄を覚える。

 而して、我が日ノ本には「神州不滅の神勅」があり、〝天壌無窮〟の保障があるからして、懸念には及ばないし、恐れることはない。然るに、〝万世一系の天皇〟『神御一人』を中心として、何処までも「人類の神性的躍進」へ止揚・昇華し、飽くまでも神の近くへ飛翔して、神の様な存在を目指し、「人類の普遍的福祉」と「宇宙の秩序保持者」に成らば、『天津御本霊之大御神』様が、神の世界へと御導きになるであろう。

 終わりに当たり朗報があるのだが、アポロ十四号の宇宙飛行士や向井千秋女史が、宇宙から地球を見た時、日本から光の柱が長く聳え立ち、宇宙空間まで達していたと謂う事である。其処は茨城県日立市の山中、「御岩神社」からのモノであるという事実が判明した。その後、アポロ飛行士は後年、そのお宮を参拝している。将に日本は、世界の〝日ノ本の國〟であると謂う事が、此処に実証されたといって良い。


      ●「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」

(宮沢 賢治)

      ●「個人の心が平安にならないうちは、世界の平和はあり得ない」

(稲島 寅蔵)

      ●「地球上の誰かゞ不幸である限り、私は幸福になれない」

(シモーヌ・ヴェイユ)

(了)