世界のカートゥーン2 ナージー・アル・アリー
2018.07.01 17:03
パレスチナに生まれ、ナクバで故郷を追われて難民キャンプで育った風刺漫画家ナージー・アル・アリー。
風刺マンガは民衆を励まし、権力を恐れさせるということを教えてくれます。
ナージー•アル・アリー(1937〜1987)
パレスチナ生まれ。イスラエル建国の48年、故郷を追われ、南レバノンの難民キャンプで成長した。63年からクウェートでアラブの日刊紙にマンガを描くようになる。ツギハギだらけのボロを身にまとった難民の子ども“ハンダラ”の視点から、イスラエルの占領の残忍さを攻撃したことで、パレスチナだけでなく、アラブ世界全体の広範な読書の支持を得た。次第に体制側の脅迫がエスカレートし、87年亡命先のロンドンで暗殺される。
国際新聞発行者協会(FIEJ)は彼に「自由のためのゴールデン・ペン賞」を死後に授与。
「パレスチナに生まれて」いそっぷ社2010年より