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小さな町のカルチャーサロン【 soko coco 】

この街に生まれて

2018.07.02 13:47

二回目の富士見シネマが金曜日にありました。

サロンを始めて数ヶ月がたち、夕方の特定の時刻になると子供達がなんとなーく、ゆるーく、顔を出すのが通例となってます。

レッスン中でもおかまいなくドアをノックする、それでいて何を話すでも何をするでもない。

じーっと気がつくまで座敷わらしのように窓辺に立ってる子もいる。

中に入りな、と言えばそそと入ってきて校長を見たりなでたり。

暑いからアイスクリーム食うか?と言えばいらないという。

男の子の時もあれば、女の子の集団の時もある。

そんな何をするでもない彼らを見ていると、ふとあの頃の自分と比べてしまう。

学校帰り、自分の生まれた田舎町でも、駄菓子屋があり、タバコ屋があり、ちょっとした小上がりや木陰のあるベンチがあった。

そこで過ごす、家でも学校でもない時間は大人になった時、居酒屋になり、ライブハウスになったんだよね。

今の子供、いや、全部を知らないから、この町の子供にはそんな場所がないのかもしれない。

彼らになんかできないかな?

そんなことで始まった富士見シネマ。

好きなお菓子と飲み物、お気に入りのクッション持参でみんなで映画を見る。

2回目にしてかなり浸透してくれた気がする。

声をかけると、もうその話は聞いている、とか、○○ママから誘われた、とか。




おかげさまで予約だけで満員御礼。

スクール前がママチャリで占拠された(笑)

両隣さんは心良く場所を提供してくれた。

それでも満杯。


あっという間にサロンは子供達の秘密基地になった。

パパママ同伴で参加は1組。後は子供達だけ、薄暗い空間。大きなスクリーンからは大好きなミニオン。

音響もバッチリ!



たった2回じゃまだ大きなこと言えないんだけどね、大人になった時、いや、もっと前、彼らが中学生や高校生になったころ、僕私の町には時々開かれる小さな映画館があったんだ、なんて思い出したり、誰かに話してくれたりしたら嬉しいな。

この町に生まれて良かった、と思える何かしらのお手伝いが出来ているなら、こんなに嬉しいことはない。

あの日の自分がそうだったように。