MY DORMEUIL -Special Interview-
MY DORMEUIL vol.01
能楽師大藏流狂言方 大藏 基誠 氏
インタビュー
誕生から175周年を経、ドーメルは歴史的、文化的にも様々な方々のストーリーと共に歩んできました。現代の日本のカルチャーを代表する方々と綴るドーメルの魅力を、MY DORMEUILとしてお伝えしていきます。
大藏さんにとってスーツやジャケットはライフスタイルの中でどんな役割をしているのでしょうか?
僕にとってはですね、一言でいうと「戦闘服」なんですよ。僕には戦闘服が二着あって一着は着物、もう一つはスーツ。
普段はジャージとか楽な恰好をしてることも多いです。笑。
スーツを着ると、気持ちがびしっとなるし、正直なところ、第一印象は好感度も大切ですよね。そういう時はスーツです。また普段、着物とかジャージとか着てる人が、スーツを着るというのはギャップがもあるじゃないですか、という意味では僕はスーツ着るときはこだわって着てるかな。大事な話があるとか、リスペクしてる人にあうときとか、スーツを着用するようにしていますね。
戦闘服である着物と、スーツとでは、どのくらいの割合いで着用されますか?
やはり大藏さんというとお着物がとてもお似合っているイメージがあるのですがいかがですか?
そうですね、半々くらいですかね。舞台の時が着物なので、あまり日常ではどっちかというと着物は着ないんです。
着物は舞台の衣装という意味の戦闘服で、スーツはそれ以外の仕事や、プライベートの戦闘服として使い分けていますね。
初めてドーメルというブランドを知ったのはいつですか?何がきっかけでしょうか?
これがですねぇ、ドーメルジャポンの加賀美会長と出会ったのが一番初めのきっかけなんです。LOOM NIPPONの活動で南三陸町で桜の植樹をするというのでそこに参加させていただいて。なので、ドーメルというブランドで僕が一番初めに出会ったのは、実はKIBOU311の桜のネクタイなんです。その時にはじめてドーメルというブランドのストーリーに触れることになりました。
もちろん、ドーメルという名前は聞いたことはあっても、特別な意識はなかったのですが、植樹の会があってドーメルを知って、興味を持ったので自分でいろいろ調べてみて、なるほど、なるほどと。生地のブランドだと知りました。KIBOU311が僕のドーメルとの初めての出会いで、ネクタイが僕が初めて身につけたファーストドーメルです。
ネクタイがファーストドーメルとのことですが、ウェアのファーストドーメルはいつなのでしょうか?
スーツだと今着ているもので、初めてドーメルのスーツに手を通させて頂きました。
でも実はその前にDORMEUILのKIMONOの方を先に手を通しているのです!
そのKIMONOはKIBOU311のアマデウスの生地で作っていただいて、今回のスーツはDORMEUILのビンテージの生地でのオーダーです。
KIMONOはアマデウスというドーメルを代表する生地で、他にもエクセルなど多々ある中でビンテージを選ばれたポイントを教えて下さい。
いやーこれはですね、なんていうか僕は直感型なんですよ。ショップで見ているときに、この生地に惹かれて。沢山ある生地のなかでこれが唯一気になって。おススメされたというよりは、一目惚れというか、直感で。そう、生地が僕を呼んでたんです。そろそろスーツになりたい!というオーラがあって。いいなーと。
それにしてもこの生地、めちゃめちゃいいですね!
シルエットやパターンはどのように決めたのですか?
なんとなくのビジョンはあったんですが、店長さんといろいろ相談させていただいて。
生地と同様、ビンテージっぽいデザインにしていただきました。
ドーメルのスーツ、ズバリ着心地ははいかがですか?
最高です!こんなに軽いスーツがあるのかというくらい!
僕これ着てないんじゃないかと思うくらい腕が軽い。これちょっと言いすぎましたけど。
生地だけを最初持った時はめちゃめちゃ重いんです。そこにビンテージの重みを感じてたんですけど。実際の袖を通すとそんな感覚は全くなく。とても軽いんですよね、フィット感というか、いいんですよね。
僕は結構何でもいろんなものにストーリー感じるんです。狂言もそうですが、もってきた歴史背景を考えるというか、温故知新とも表現できる、こういうビンテージの生地にも歴史があるわけじゃないですか。いろんな人が見てきたなかで、今までスーツにならなかったというところにストーリーがあるだろうし。
実際スーツにしようか!っていう、仕立てるギリギリまでいった人もいるかもしれないし。
その過程がって、こうしてスーツに仕立てあがってきて、僕と出会ったいうところを考えるのが楽しくてしょうがないです。
あなたにとってドーメルとは?
やっぱり、「男のアイテム」じゃないですかねドーメルというのは。
男が格好良くよくいるためのものというか。
いいものって大事にするじゃないですか、ずっと。
一緒にストーリーを作っていける存在ですかね。
ジャパンカルチャーを代表するトリオとDORMEUILがクリエイティビティを奏でる夢の共演が実現!
今回のインタビューに登場した能楽師大藏流狂言方の大藏 基誠氏をはじめ、NYのAPOLLO THEATER Amateur Nightで4週連続優勝を飾ったアニメーションダンサーのGENDAI氏とNYカーネギーホールでのセッション講演など経験豊富な津軽三味線奏者の久保田 祐司氏の3人がDORMEUILのスーツとKIMONOを纏ってTOKYOを体現するパフォーマンスを表現しています。
大藏 基誠
1979年生まれ。能楽師狂言方大蔵流、俳優。25世大蔵彌太郎の次男で24世大蔵彌右衛門と父に師事。4歳8ヶ月で「以呂波」にて初舞台を踏み、今日までに「末広がり」「那須の語」「千歳」「三番三」「釣狐」を被く。小・中・高に出向き狂言を楽しませる学校狂言を展開、世界や若い世代にも伝統芸能の楽しさを伝えるなど、その独特なトークで今までになかった伝統の楽しみを発見出来るとグローバルに活躍。
GENDAI
久保田 祐司