読譜力
大人ピアノを始めて3年目に入りました。
これまでの振り返りはまた別の機会に書く予定ですが、2年前と比べると色々と成長したなぁ〜と我ながら思うことが幾つかあります。
そのひとつが「読譜力」
大人ピアノ1年目に、ショパンの革命は意外に簡単だというお話をどこかで耳にしましてね。もちろん、難曲ではありますが、素人が想像しているほど難しくもないよ、と。実際のテクニック以上に難しそうに聞こえる曲だということでね。
それを聞いて、私はすぐに譜読みをしてみました。
その当時、この楽譜を見てヨタヨタ弾いてみましたが、1ページの半分も進まないうちに挫折!こんな難しいの絶対無理〜!>_< という感じで、尻尾を巻いてサッサと退散しました。
2年前の私は、まだ弾いた曲も数少なく、レッスンでもブルグミュラーなどの割と平易な小曲だけ弾いていた段階です。
そのレベルでこの楽譜を見ると、♭3つというだけで敷居が高いのに、左手が右から左へト音記号からヘ音記号にまたがっていて読むに読めない状態でした。
それから2年後。
先週ふと思いついてこの楽譜を開いて見ると、
第一印象「簡単そう(譜読みは)」。←ほぼ暴言(笑)
今、シューベルトの即興曲90-2を練習しているので、調号が♭3つで同じということもあり読みやすく感じたのだと思います。
実際に弾いてみると…やはり譜読みは割と簡単に感じました。弾けるかどうかはまた別の話ですが(^◇^;)
左手のアップダウンは激しいものの、全体的にリズムも難しくなく、頭を抱えて悩むような見たこともない音型がらあるわけでもなく。意外に簡単という説の真意が少しわかったような気がしました。
とはいえ、今の私ではこの曲を美しく弾きこなすことは難しいですが、譜読みは出来るようになった、ということだけでも嬉しく思います。初めて聴いたのは確か中学生の頃。既にピアノを辞めていましたが、絶対に手の届かない高嶺の花、憧れの名曲枠にガチッと入れていました。そんなこの曲を、超スローテンポながら自分で弾いて音を出せるのはこの上ない喜びです(笑)。
憧れの曲に近づくためには、技巧の上達は必須ですが、読譜力を鍛えるのも一つの要素として挙げられますね。
文字を習うのと似ているでしょうか。
まずはひらがなだけの絵本を読み、小学低学年の国語の教科書で簡単な漢字やカタカナが読めるようになる。学年が上がるごとに少しずつ難しい漢字を覚え、中学で基本的な文字は一通り読めるようになる。そこから大人の読む本や文章を読むほどに読書はスムーズに出来るようになる。
そんな具合に、楽譜も少しずつ難しいものが読めるようになっていくのでしょうね。
3年目の目標としては、出来るだけ様々な曲に触れて読譜力も幅を広げていきたいと思います。実は私、子供時代も含めてドビュッシーを一曲も弾いたことがないので、そろそろ一曲弾きたいなーという願望を抱いています。が、楽譜をいくつかチラ見したところとても読みにくく感じて着手ができないのです。同じくフランスのプーランクの楽譜に至っては、見た感じ「怖〜〜っ!」とホラーを感じてすぐに閉じてしまう始末。今の私にとっては、これらの楽譜は外国語のように見えるのです。何でしょう、見た目的な部分で他のクラシックの曲と何かが大きく違う気がします。いつかは弾きたいのですが。
ドビュッシー地方、3年目の課題です(^◇^;)