高校生への質問対応。
高校生たちは、熱心に通塾して質問に来てくれます。
特に高校3年生は内容それ自体が難しく、しかしすでに
解説を自分で読んで、自分の力で習得していく、という
習慣が身についており、手堅く前進をしています。
今日は、高校2年生の質問にも答えてゆきます。
座標の対称に関する問題でした。
せっかくなので、中1で習った内容が
いかに高校生の学習に影響を与えているかという
その点まで踏まえたことまで一気に話してゆきました。
「これ、すごい便利ですね!すごく分かりやすかったです!」
生徒は大喜びでしたが、私は続けます。
「残念ながら、これは高校1年の教科書にそのまま
書いてある内容なんです。とても普通のことを
ただ説明されたということにすぎません。
君は高校1年の間の学習をそんなにやり切れていなかったから、
それが現時点での学習に影響を与えているのです。
みんなの学習はこんな風に”同じだ”と気づく機会に
恵まれていますが、君の学習は一旦途絶えているので
何か新しいことをいつも習得させられている気持ちに
なってしまっているんですよ。
しかし、過去の内容の重要性、先の単元へ必ずつながる
体系性については、今回の件で気付けたと思います。
夏休みに、高校1年の復習を必ず並行する意図を
理解してください。逆転を目論むなら、夏休みが
最も効果的で、最も自由に時間を使える期間なのです。
他の人がやっていない努力を、倍の時間かけて
取り組むことができれば、今の感動を授業中に
感じることもできるようになるでしょう。
本来、こんなことは塾で習うことではないのです。
絶対にサボらず、主体的に学ぶことを忘れないでください。
必ず、どこかで点と点が線で繋がります。
頑張って身につけたことは、先生に報告をしてください。
それをモチベーションにして、どんどん学ぼうとする
自分のイメージを作り、膨らませてください。」
その後も、英単語が頭に入ってこないという相談もあり、
一つ一つ丁寧にその子の悩みに答えてゆきます。
その子が何かしら自分の学習に指針を持ち、
やれるようになるための方法を授けてゆきます。
何にしても、高校1年内容のすっぽ抜けがそもそもの
元凶であるということも分かり切っており、
この夏の時間の使い方それ自体がとても重要な部分を
占めるように思います。