⑧『神様の刺青』
こんにちは、小野塚ノブオです。
僕は家に風呂はあるのですが夏の夕方まだ明るいうちに近所の「小杉湯」という銭湯にたまに一人で行きます。
子供の頃から家の風呂に入るより銭湯に行くのが好きでした。
学校が終わると大体いつもの仲間と公園で野球やって、夕方になると駄菓子屋に寄ったり、商店街の肉屋で揚げたてのコロッケを買って皆で食べて一旦帰宅してから一時間後に銭湯に集合!
これが楽しかったですねぇ…昭和の風景です。
当時、入浴料は150円か200円くらいだったかな。
何故か洗髪する人は番台で「頭洗います」って言わなきゃならなかった。
すると50円くらい高く取られるんですよ。
よく分かりませんけど。
子供の頃に親父と銭湯に行った時、背中に入れ墨を入れた人がいました。
その人を見かけた事は今まで何度もあったのですが、ある日親父に聞いた事があります。
「何故あの人は身体に絵が彫ってあるのか」と。
その時の事は今でも覚えています。
親父は僕にこう言いました。
「あの人は命に関わる仕事をしてる人だ。だから身体に神様を入れてるんだ。」
僕は「お守りを持ち歩けばいいじゃないか」と言ったのですが、
「お守りなんてすぐ失くしたり落としたりするかもしれないだろ?身体に神様を彫っておけば失くしたりしない。」
、的な事を親父は言ってたように思います。
幼い僕は命に関わる仕事といったら警察官か消防士だと思っていたので、あの銭湯でよく見かけた人も警察官じゃないかと思っていました。
実際は警察官とは真逆の人だったのでしょうけど。
6月26日、富山県で交番勤務の46歳の警部補が頭のイカれた21歳の元自衛官に刃物でメッタ刺しにされ殺害されました。
そいつはそのまま拳銃を奪い近くの小学校の警備員を射殺して駆けつけた警官に撃たれて逮捕されるという事件が起きました。
殺された警部補は裏口からドアを叩く容疑者と顔見知りだったそうでドアを開けた途端、身体中を数十ヶ所も刺されて拳銃を奪われています。
その掌は銃で撃たれ弾が貫通してたそうです。
これは刺された後、奪われた銃の銃口を両手で掴んで銃を奪い合ってた時に撃たれたものだそうです。
瀕死の状態でありながら銃だけは奪われないように抵抗したのでしょう。
警部補の身体には入れ墨はないと思いますが心に彫られた神様が必死に戦ったのだろうと思います。
御冥福をお祈りします。
その人が命懸けならどんな仕事だって命に関わる仕事です。
サラリーマンでも八百屋さんでもバーのマスターも学校の先生でも命懸けなら全部一緒。
もちろんバンドマンも。
でも政治家先生の中にそういう人はいるのかな?と、また嫌みを言ってしまいましたが今日はここまで。
さて次回カナリア時限爆弾ライブは7月12日新大久保アースダムにて。
詳細はホームページのスケジュールをご覧下さい。
今回は都合によりドラムは白子ちゃんです。
このライブが終わったら1ヶ月半くらいカナ爆はライブをお休みします。
その理由は次回のブログにて。ヨロシク!