暑中お見舞い申し上げます。
Naoyaです。
今日は二十四節気の11番目、小暑(しょうしょ)です。そろそろ梅雨が明けて、暑さが本格的になる頃と言われていますが、関東はすでに梅雨が明けていて、すっかり本格的に暑い日々が続いています。今年は桜の開花もそうですし、さまざまな季節のタイミングが例年よりも早い気がします。
日本の夏は単に気温が高いだけでなく、湿気がかなり高いため蒸し暑くなります。暑さが肌にまとわりつく感じ。体感温度が高く感じます。冷房に頼るだけでなく、涼しくなる工夫をいろいろとしたいところですね。
小暑もしくは大暑から立秋までの間が暑中で、暑中見舞いはこの期間内に送ります。この頃は暑中見舞いを送り合うこともなくなってしまいましたが、知人から暑中見舞いがふと届いたりすると、風流な気持ちになってちょっと嬉しいものです。
小暑は7月7日頃とされていますが、今年はまさに7月7日、七夕です。七夕は五節句のひとつです。牽牛星と職女星が一年に一度出会うという伝説や、手芸や裁縫などが上達するように、牽牛星と職女星を祀って祈念するという、中国で生まれたものが日本に伝わって広まったと言われています。
ブラジルのサンパウロでは七夕祭りが毎年開催されるそうで、そのまま「tanabata」という呼び名なのだそう。ブラジルは世界一日系移民の多い国で、日本人が住んでいる地区では、日本の文化や風習が受け継がれているのだとか。ブラジルの「tanabata」には、毎年10万人以上が参加するそうです。
七夕は本来、旧暦の7月7日、太陽暦でいうと8月初めの初秋の行事とされています。今年は8月17日が旧暦七夕に当たります。現在は太陽暦の7月7日に行うところが多いですが、この時期はほとんどが梅雨のため、星空を見ることが難しいです。今年は梅雨が明けているので、星空が期待できるかと思ったのですが、どうやらこの週末は天気が悪そうです。豪雨のため避難指示が出ているエリアも多いので、気をつけてお過ごしください。
今の時期はちょうど、蓮の花が見頃です。東京だと上野の不忍池が蓮の名所。僕も見に行ったことがありますが、背景に見える高いビル群と池から生い茂る蓮たちとのコントラストが何とも不思議。極楽浄土のようにも思えます。あとは、明治神宮でも咲いていたような気がします。そんな看板を以前見かけた気がします。うろ覚えですが。蓮の花は早い時間帯に咲くので、朝の早い時間に観に行った方がいいでしょう。
蓮の花は仏教において神聖な花とされています。古代中国では「俗に染まらない君子の花」とされているそう。中国には蓮の花を示す色の名や葉の色を示す色の名もありますし、英語ではロータス・ピンク(lotus pink)という色の名前もありますが、日本では「万葉集」で蓮が詠まれた歌が4首(そのうち3首は蓮の葉を詠んだ歌)あるものの、色の名前になることはありませんでした。個人的には蓮のあの絶妙なピンクが大好きです。
京都はちょうど祇園祭の真っ最中。7月1日から1か月間に渡って執り行われる長いお祭です。祇園祭は八坂神社(祇園社)の祭礼で、貞観(9世紀)より続いている京都の夏の風物詩。祇園祭の時期はかなり混み合うので、その時期の京都に行かないように避けていたのですが、数年前に一度だけ、仕事のスケジュールの都合で祇園祭の最終日に前乗りで行ったことがあります。お祭りの余韻が漂った京都の街を歩きながら、本当にここは季節を肌で感じられる場所なんだなぁ、と改めて思いました。
今年は桜の開花や梅雨明けが早いので、秋の訪れも早いのかなと勝手に思っているところ。小暑の終わり頃に夏の土用に入ります。自分が思う以上に汗をかくので、室内にいたとしても脱水症状を起こすこともあります。こまめに水分補給しておきましょう。