【レビュー③】第51回直方谷尾美術館室内楽定期演奏会
アンケート紹介の後編です。
♪曲紹介がとてもユニークで分かりやすかったです。トルストイの<クロイツェル・ソナタ>を読んでみようと思いました(<クロイツェル・ソナタ>はヤナーチェクの弦楽四重奏曲 第1番のタイトルで、この小説のストーリーを音楽化したもの。このことが話されました。)。
※私どもの演奏会から、関心を広げてくださることはとても嬉しい限りです。解説をされた大友肇さんも喜ばれましょう。
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♪近代曲は滅多に聴かないが、今日のように2曲目に組み入れると飽きずに聴けた。演奏者はNHKの<クラシック倶楽部>にも出演していて、地方の小都市まで訪れてくれて感動します。
※貴重なご感想、ありがとうございます。近・現代の作品は19世紀以前のバロック、古典派、ロマン派の音楽の延長に生まれたものですから、当夜のようにそれらと一緒に聴いてもらう、間に挟んだ構成が大切と思っています。そして、現代作品を特集した演奏会は、反って、それらをオーディエンスから遠ざけてしまっている懸念さえを抱いております。
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♪以前、(エクセルシオが)西南大学においで下さった時以来の演奏。また、忘れ難きコンサートが思い出となりました。アンコールの<鳥の歌>に、1971年のカザルスの演奏会を、ニューヨークの国連本部世界にスペインの民主化と平和を訴えた姿を思い出しました。
※ありがとうございます。この演奏会でのカザルスの言葉・訴えはTV放送され、世界各地に伝えられました。その放送を観られた方が当夜に。カザルスは空の上で喜んでおりましょう。
最後は次の方(方々)のお言葉で締めさせてください。
♪毎回、これほどの人々がこんなクォリティの高い音楽を体験できる機会を長年作られていることに心から感動と尊敬の念を覚えます。素晴らしいプログラムをありがとうございました!
※この方のお連れの方が、Twitterにも同様のお言葉を投稿してくださっています。紹介いたします。
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♪演奏、観客、運営等々、もう全てが素晴らしく、このクオリティを10数年地域で継続してることに尊敬の念しかない。
恒例の椅子の後片付けまで、消費ではなく、自分たちで耕すあり方はまさにcultivate!(耕すこと 栽培すること)その音楽的QOL(Quality of life=生活&人生の質 )の高さよ...。
※ありがとうございます。この方々は初めて来場されたのですが、SNSで私どもの演奏会の趣旨を知ってくださったのです。
音楽だけでなく、音楽振興にも、大変目利きの方と思われます。福岡市や北九州市などの都心に、こうした文化・芸術を深く愛してくださる方が増えることを願います。