最近の若いモンは
これ絶対インターネットの知識がない年配の人が書いたでしょ。
20年前ならともかくとして、この時代にまだこんなこと言ってる人がいるというのは、驚くより笑ってしまいます。
別に要約しなくても良いとは思いますが、実際に人間同士が面と向かっていなければコミュニケーションは生まれないという発想なんですよね。
デザイナー、イラストレーターの角田綾佳氏がツイッターでこんなことおっしゃっていました。
スマホを使わない、インターネットを使わない人が決して悪いのではなく、なぜ自分と違うことをしている人をわざわざ叩くような記事を書くのか。それがわかりません。
なぜ使う側のことを理解し、実状を把握するための取材をしないのかがわからない。
結局こんな統計を取ろうと考えた人やそれを報じる記事を書いた人間というのは、
スマートフォン=ゲーム/自分の世界に引きこもり/不登校/いじめ/不健康/経済の損失/犯罪の温床/日本の将来を悲観
からの→「最近の若い者は...」
こんなネガティブイメージばかりが点在しているんだと思います。
僕は移動中スマホをめっちゃ見てます。なぜ見るか?
だって時間を確認するし、リマインダーで次にすべきことを把握し、ツイッターやフェイスブックで情報発信し、収集し、ゲームもして、Amazonプライム・ビデオやマンガも観ます。電車の乗り換えを検索し、今後の仕事のためにググったり、辞書やウィキペディアで調べ物をしたり、諸連絡のためにメールやライン、メッセンジャーをして、クックパッドで何作るか考えたり、アマゾンで消耗品を購入したり、贈答品を検索し、それらを実行中にiTunesで音楽を聴いています。
「電車の中でみんなスマホを見ている。どうなってるんだこの世の中は!(なぜかネガティブ)」
ネガティブにしか捉えられない人というのは、「スマホを見ている」とざっくりした言い方しかできず、結局スマホで何ができるのかを知らないだけ。スマホっていう端末の持つ可能性が広いから、だからみんなスマホを見ているだけのこと。これを理解していればこんな発言できないはず。
スマホの何が悪いのか。
もちろん、通行の妨げやらホームから落ちるとかそういうのはダメですけど(ただ、本や新聞を読んでいる人や酔っ払ってフラフラの人も同じ危険性がある)、そうじゃなくて、なぜかインターネットやスマホという存在を否定している人がいまだに一定数いるのが驚きです。しかもそういう人って、電車の中で新聞や本を読んでる人は肯定的に見る。
結局、だんだんと時代に取り残されてしまう焦りや嫉妬なんだろうな。
「最近の若いモンは」発言する人はみんなそう。ただただ寂しいんです。
荻原明(おぎわらあきら)