僕の大好きな「頭の体操」からオススメの問題を出題してみよう
「百のチームが出場する野球のトーナメント戦で、優勝決定までに、最低、何試合必要か」
いつかの僕は「うーん」と唸りながら、考えを巡らせていた。
回転する脳。悩んでいるのだが、その悩んでいる間中ずっと、僕は楽しい。これが「頭の体操」の魅力だ。
多湖輝先生による心理学研究を元にした「頭の体操」シリーズ。全23集。途中まで集めていたのだけれど、どこまで集めたかも忘れてしまった。ちょうどこの前、自宅の本棚で第4集を見つけて読んでいて、「そういや最近新作って出てないのかな」と思い立ち検索したらこのBEST版に出会った。
早速購入し、問題を解き進む。「あ、これやったことある!」も多いが、覚えていない問題やおそらく初見の問題も沢山あった。また、いつか感じたワクワク感が舞い戻ってくる。
一旦本の中に入り込めば、あとはもう自動だ。「でしょ!」や「なにぃ」や「え?なんでなんで?」といつの間にかどんどんページを捲っている。すると、頭の体操は進む。最後には体操しすぎてヘトヘトになるぐらいだ。
解きながら、思う。これは今流行りの活用力(思考力・表現力・判断力)を鍛えるトレーニング本としてもいいんじゃないか。「なんだ!そんな答えあったんだ!」と自ら能動的に学びを深められる本書の仕組みは、楽しく学びを深めるにはもってこいだ。きっと大人にも多くの子どもたちにも、沢山の気付きと新しい発想を与えてくれることだろう。
ちなみに、冒頭の問題の答えは「99試合」。解説にはこう書かれている。
一試合するごとに1チームが負けて消えていく。優勝チームとは残りの99チームが負けて消えたときに決まるもの。とすれば、とうぜん、優勝が決まるまでに99試合が必要ということになる。
このちょっと上から目線の解説がまた面白い。なにくそ、と頑張ってしまう。今回もたくさん悩んでたくさんやられて、だけどたくさん楽しませてもらった。
ただ、最後まで解き終えた後で、「あー、あの問題載ってない」と思う問題が2題あった。過去の『頭の体操』シリーズに載っていた僕の大好きな問題たちだ。
折角だから、本日読者の皆様に、僕が大好きだったその2題を出題しようと思う。ぜひ、頭を体操させてあげてほしい。
「え?そんな答えあり?」と思うかもしれないが、それこそ頭が体操している証拠である。文句をいうならば多胡先生にどうぞ。
では、参る。
「目の前に居る二人の男の子は、顔もよく似ていて生年月日や親も一緒。でも、双子ではないらしい。さて、この二人の関係は?」
答えは一番下に載せておくので大いに悩んでほしい。
次の問題はこちら。
「以下の9つの点を一筆書きの4本の直線で結びなさい。ただし、スタートはどこか1点からはじめること」
点が汚くて申し訳ないが、じっくり考えてほしい。
本書にはこんな風な面白い問題が100個も載っている。ハマりそうだと感じた画面の前のあなたに、一言伝えておきましょう。
「ぜひともお楽しみに」
最後に、この本の著者である多胡先生のお言葉で、本記事を締めたいと思います。
思いもよらぬ飛躍的な発想転換を求められる問題から、なるほどと唸らされる論理の冴えで解く問題まで、一問解くごとに、かつての愛読者であった大人世代も、初めて接する若者世代も、自分の頭の使っていなかった部分が、急に動き始めるような快感に浸っていただけるはずです。
さぁ、どこからでも気軽にページを開いて、あなたの頭のコリをほぐし、脳力を鍛える『頭の体操』に挑戦してください。
さぁ、劇的な体操を始めよう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
以下、問題の答えです。
Q「目の前に居る二人の男の子は、顔もよく似ていて生年月日や親も一緒。でも、双子ではないらしい。さて、この二人の関係は?」
A「三つ子以上」
Q「以下の9つの点を一筆書きの4本の直線で結びなさい。ただし、スタートはどこか1点からはじめること」
A「以下の通り」
ここまで読んだあなたに、もう一題プレゼントしましょう。
「次の三つの□の中には、すべて同じ文字が入る。それはなんだろう」
「□は□□の千倍です」
答えは、本の中に(74題)。もしくは、僕に直接ご確認くださいませ。
m.s.223@icloud.com