人工股関節の手術を受けた後きれいに歩くには
みなさんこんにちは。梅雨の戻りで雨が降っていますが、全国的に雨の災害が多く発生しておりますので、みなさん注意して過ごされてくださいね。
さて、暑くてもムシムシしていても、本日も全力でリラクゼーションを行っておりますわたくしですが、今日は人工関節の手術を受けたあと、よりきれいに歩くにはどうしたらいいのかについて書いていきます。
これはからだフィズの退院後コースで行うことですが、コンセプトを2つご紹介します!
①いままで使っていなかった場所を使うようにする
②各関節が独立して動かせるようにする
では、1から説明しますね。
長く痛みに耐えてから手術を受けた方に多く見られるのですが、痛みを避けるための姿勢が板についてしまっている方が多くいらっしゃいます(下の図みたいなお尻が突き出た姿勢)。これは仕方がないことです。だから、手術を受けて痛みがなくなっても、すぐにいい姿勢で歩くというのは難しいのです。からだが覚えてしまっていますから。
わたしをよく知るみんなから、またこの棒人形かいてるーって言われそうだけど、これしか描けないんです・・・念のため、横から見た姿勢です。(ちなみに自主トレーニングの説明のとき、ご希望される方にはいつもわたしはこれを描いて説明いたします。。。)
では、気を取り直して。きれいに歩くためのヒントとして、どうしたらいいか?
今まで痛くて使えなかった場所が、「今は痛くないし、使ったほうが楽に動けるんだよ」ということを自分に教えてあげればよいのです。
「場所」ってどこ?、って思いますよね。
この場合はもちろん股関節です。なのですが・・・
たとえば、今まで20%しか使えていなかった股関節を60%使えるようにする、その40%を増やすことを「使っていなかった場所を使う」という意味です。
関節の動きを出し、縮こまっていた筋肉をストレッチして伸ばし、筋力トレーニングで鍛え、新しい動き方を体に教えてあげる。それが①を実現するための方法です。股関節で例えましたが、基本的にはそのほかの関節も一緒です。
では、2はどういうことかというと・・・
多くの方が、股関節をかばうために腰を使って歩いたり、動いたりされています。だから、足をうごかそうとすると一緒に腰や骨盤が動きます。これは結局、腰をたくさん使って股関節を使っていないという状態を表しているので、長く続くと腰痛につながります。ですから、股関節は股関節だけで動かせるように、動かし方の練習をしっかり行うことで、歩く時の「へっぴり腰」状態が解消されていきます。
家でも自分でストレッチやエクササイズを行うことでよくなっていきますし、比較的短期間で歩き方がきれいになっていきますので、電車に乗って出かけたり、旅行に行ったり、ただ歩く時の姿勢が気になっている、という方はからだフィズでサポートしますので、お気軽に相談してくださいね。