動画更新:国産材を使ったマンションリノベーション
先日、マンションリノベーションのルームツアー動画を公開しましたので、ぜひご覧ください。
小谷さんはマンションリノベーションがお得意な建築家さんで、高断熱・高気密化により、エアコン一台で全室空調が可能な高性能マンションに生まれ変わらせます。外見だけでなく、人格まで入れ替わるようなフルリノベーション。
約76㎡のフロアに、勾配天井の伸びやかなLDKと、ロフトも合わせると3つの個室スペースがあり、ウォークインクロゼットやパントリーといったストレージもしっかり確保。玄関や洗面室にもゆとりが感じられます。なるべくものを増やさない住まい手さんの暮らし方が空間と噛み合って、ゆったりしたイメージでした。
中古マンションのリノベーションがすっかり一般的になり、リノベーション会社も乱立する中で、揺るぎないポジションを確立している小谷さん。人との間に垣根をつくらない、謙虚さとゆるキャラ的な親しみやすさを備えたお人柄も、人気の秘訣かも?
マスタープランのHPはこちら。小谷さんは国産無垢のスギ材を多用するのですが、HPにはそのメリットとデメリットが、しっかりと説明されていて勉強になります。
実は私の仕事部屋の床もスギ。地元産のスギ板を自力で張りました。スギはとても柔らかいので、ペンを落としただけでも凹むし、家具を引きずれば簡単にキズが付きます。でも、裸足で歩くととても気持ちが良く、冬でも冷たくありません。たまに家人が部屋に来ると、廊下の合板フローリングとの感触の違いに驚くほど。スギは芯の部分が赤く(赤身)、周縁部が白くなる(白太)性質があります。最初は赤身と白太の違い(源平というらしい)がくっきりしていて、なるべく目立たないように板の配置を工夫したのですが、2年ほど経過した今は全体が馴染んできてほとんど気になりません。
小谷さんは、部分的にウールカーペットを使うことも多いです。単調になりがちなマンション住戸で、段差を設けるとともに床材を切り替えることで、視覚や触覚に変化をもたらします。ウールは夏でもサラッとして、気持ちがいいんですよね。
動画の住戸は最上階で、屋根裏空間を活用してロフトをつくることができました。個室として利用できる面積が増えるとともに、見上げたり見下ろしたりして立体的に楽しめる住まいになっています。
小谷さん、住まい手のHさん、ご協力ありがとうございました!