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脳梗塞予防

2023.07.05 23:00

居住支援のお仕事をしていますと、たまにいらっしゃるのが脳梗塞になった結果、体が不自由になったという方。それまでは普通に暮らされていたのに、急に不自由になったという方の心中は計り知れません。ではなぜそもそも脳梗塞になるのか?脳梗塞の前兆・原因・症状についてを知り、なぜ多くの人が脳梗塞の初期症状を見逃して放置してしまうのか?を見ていけば予防できるかもしれません


脳梗塞とは!?

脳梗塞は脳の血管が詰まってしまったことで血の流がとまってしまう大変怖い病気で、脳の組織が酸素・栄養不足によって壊死、もしくは壊死に近い状態になります。

このため一度脳梗塞を発症さえてしまうと、様々な症状や後遺症を引き起こしてしまいます。

また、脳梗塞は「アテローム血栓症脳梗塞」「ラクナ梗塞」「心原性脳梗栓」の3種類に分類されます。

この中で我々日本人が最も引き起こしやすいとされているのが「ラクナ梗塞」です。

 

脳梗塞の種類と特徴


ラクナ梗塞

梗塞巣(脳細胞が壊死した範囲)は小さく、血管壁が厚くなったため血管が細くなってしまったため血管がつまる。

 

アテローム血栓性脳梗塞

ラクナ梗塞よりも梗塞巣が大きく、脳血管内にプラークができ、血管の内壁が狭くなって血管がつまる。

 

心原性脳梗栓

3つの中で梗塞巣が最も大きく、血栓が血流に乗って脳に運ばれ、脳の血管が詰まる。

 

脳梗塞は脳卒中の一種

ちなみに「脳梗塞」と「脳卒中」の違いについてですが、脳卒中は脳の血管の病気をまとめた言葉です。脳の血管異常で起こる病気を「脳卒中」といい、脳梗塞はあくまでも脳卒中の一種です。

その他には「脳出血」、「くも膜下出血」も脳卒中に分類されます。

 

脳梗塞の症状とは!?

脳梗塞は、初期の段階では症状らしい症状がほとんどありません。ある日突然発症の危機が迫ると、「顔面神経麻痺」、「言語障害」、「感覚障害」などが症状として現れます。

具体的には手足、顔の半分が麻痺・しびれる、他人の言うことが理解できない、意識はあるのに自分で立ち上がれない、片方の目が見えない、と言った症状がある日突然起こります。

これらの症状は一過性脳虚血発作(TIA)といって、そのほとんどが短期間(通常2~30分)で消えてしまうので、そのまま病院にいかずに放置してしまうケースが少なくありません。

 

放置してはいけない危険な症状

しかし、そうすると3ヶ月以内に、4~20%の方が脳梗塞を引き起こしてしまい、約半数が48時間以内に脳梗塞を発症するとされていますので、迷わず医療機関を受診しましょう。

一度脳梗塞を発症させてしまうと、病院に搬送されるまでに死亡されるケースも少なくありません。

大切な命を取り止めるためにも脳梗塞の治療は時間がすべてです。

 

若年層でも脳梗塞が増えている!?

脳梗塞の原因として度々「動脈硬化」や「不整脈」などが指摘されますが、若い人の場合は必ずしも当てはまらないので注意が必要です。

例えば首をひねる運動によって「脳動脈外解離」を引き起こし、それがくも膜下出血に繋がるケースもあります。


女性はうつ病によって脳卒中リスクが高まる!?

うつ病によって脳卒中を引き起こしてしまうリスクは、高齢者よりも若い人たちです。

うつ病に合わせた脳卒中予防や治療の必要性を訴える声が年々高まっています。

男性の場合は30代以降に心筋梗塞の発症数が増えるのに対し、女性の場合は閉経した後、60代以降に発症数が増えるのが特徴です。ちなみに男女の発症率が等しくなるのは70歳を過ぎたあたりです。

 

脳梗塞は冬よりも夏に多い病気だった!

脳梗塞や脳出血やくも膜下出血といった脳卒中は、冬に起こりやすいことこれまで言われていましたが、厚生労働省の調査によりますと、驚くべきことに脳梗塞は冬ではなく夏に一番多いことが示されました。

脳梗塞の原因の血栓は脱水時にできやすく、発汗で水分が失われがちな夏が非常に危険ですので、水分補給はこまめに行ないましょう。

また、冷房は発汗→脱水を抑え、脳の虚血を抑える効果があるとされています。

しかし、朝から晩まで冷房を使用すると逆効果に成る危険性が十分あるので、冷房の使用に関しても十分注意してください。

 

脳梗塞の治療とは!?

もし、「ろれつがまわらない」、「脱力感」、「複視」、「めまい」、「体がしびれる」「片手、片足が動かない」といった自覚症状がある場合は、「脳神経外科」や「神経外科」などを受診されることをおすすめします。

検査時間は30分程度で、保険が適用されます。また、仮に脳梗塞を発症した場合でも、発症から2時間以内に病院にて適切な治療を行うことができれば、100%回復します。

 

タイムリミットは3時間

仮に2時間を過ぎてしまっても3時間以内であれば、「tPA」(血栓溶解薬という血栓を溶かす薬剤を静脈内に点滴する治療法を行うことができます。

tPAを使用できない場合は脳血管内治療というカテーテルを用いた治療法を行います。

この治療は発症より6時間以内で、CTorMRI検査で脳梗塞の初期所見が軽度な場合に効果があるとされています。

 

40歳を過ぎたら脳ドックを受診しましょう!

脳ドックでは脳・首・心臓の検査を行なう医療施設です。MRI、頸動脈超音波、心電図・エコーを使って検査を行います。

頸動脈による動脈硬化や不静脈などの持病があると脳梗塞のリスクが必然的に高まるので、脳だけでなく首や心臓も一緒に検査します。

以下の点に3つい以上当てはまるようでしたら、一度脳ドックを受診されることをおすすめします。


脳梗塞を予防するためのチェックリスト

①高血圧である

②不整脈を疑われている

③糖尿病を疑われている

④40歳を過ぎても喫煙している

⑤40歳を過ぎてもほぼ毎日飲酒している

⑥総コレステロール値が高い

⑦塩っ辛いものがやめられない

⑧慢性的な運動不足

⑨怒りっぽい

⑩太りすぎ


中高年と称される年代に入ると、責任ある立場に立たされ、仕事や家庭など様々なストレスに苦しめられるため、どうしても生活習慣が乱れやすいです。

ですので、40歳を過ぎたら適度な運動、バランスのとれた食事、質の高い睡眠を心がけてください。

生活習慣を改善すれば、脳梗塞の発症リスクは抑えられますが、自分ではきちんと目標をたててやっているつもりでも、十分ではないことが多いので、定期的に検査を受けることをおすすめします。


昨日の続きかというぐらいに喫煙出てます。

やはり喫煙は良くないんですね。