カサゴの仲間2 <千葉のダイビングポイントで見られる水中生物>
ハダカハオコゼ
レア度★★★★★
分類 カサゴ目-フサカサゴ科-ハダカハオコゼ属
南の海から流されてやってくる季節来遊種。勝浦では過去に数匹しか出たことがないくらいのレアキャラ。
薄い体で、カエルアンコウと同じようにヒレを手のように上手に使う。
体長は大きくても10センチ程度にしかならず、魚では珍しく脱皮をすることが知られている。
キリンミノ
レア度★★☆☆☆
分類 カサゴ目-フサカサゴ科-ヒメヤマノカミ属
夏の終わりから秋にかけての水温が高い時期に多く見られる季節来遊種で、勝浦ではミノカサゴよりも多く見かける。
伊豆エリアでも多く見られているが、ほとんどは体長7~8センチ程度の幼魚であり、成魚にはなかなかお目にかかれない。勝浦では成魚は出たことはない。(ウチが知る限りでは。)
体には縞模様があり、尾ビレ直前で「T」を横にした模様が1つだけあることが特徴だが、成長するに従って薄くなるようだ。
ミノカサゴ
レア度★★★☆☆
分類 カサゴ目-フサカサゴ科-ミノカサゴ属
伊豆エリアではどこの海でも見かける普通種、房総半島エリアでは内房では見られるものの、外房では非常に稀で「年に数匹」というレベルなので、レア度は★3とした。
伊豆エリアでは間違いなく★1の普通種だろうが、勝浦に限って言えば★4くらいかも。
しかも、勝浦で見られるのはほぼ幼魚で、成魚となると★5にしても良いかもしれない。・・・という感じなので、勝浦においてミノカサゴは季節来遊種と言って良いと思う。
伊豆エリアでは、フォト派にとっては邪魔もの扱いされることが多いような印象だが、勝浦ではかなりの確立でカメラを向けられる。しかも、ゲストではなくガイドが夢中になって撮っていることが多 いかも(´▽`w)
背ビレと胸ビレがとても長く、白い体には黒い縞模様があるが、成長するに従って全体的に淡くなっていく。ハナミノカサゴと似ているが、尾ビレに黒い斑紋がない、もしくは薄く、胸部に縞模様がない、ことで判断できる。
ハナミノカサゴ
レア度★★★★☆
分類 カサゴ目-フサカサゴ科-ミノカサゴ属
ミノカサゴ同様、勝浦ではかなり稀種だが、伊豆エリアではそれほど珍しくはないだろう。
これもミノカサゴ同様、背ビレ、腹ビレ、尾ビレに毒を持つ棘があり、刺されると危険なので要注意。
ハオコゼ
レア度★★☆☆☆
分類 カサゴ目-ハオコゼ科-ハオコゼ属
通年見られる普通種だが、あまり数は多くない。
背ビレが頭の上から始まっており、かなり目立つ棘条になっている。棘条には強い毒があるため、体の小さい魚だが注意が必要。
湾になっているような穏やかな海況で見かけることが多く、藻場や岩場でも見られる。
体色は全体的に暗い赤で、薄くて黒い斑点がある。
※レア度は千葉県勝浦市のダイビングポイントでのもので、管理人の主観によります。