ハナダイ&ハタの仲間 <千葉のダイビングポイントで見られる水中生物>
サクラダイ
レア度★★☆☆☆
分類 スズキ目-ハタ科-サクラダイ属
オスとメスで斑紋が違い、上の写真はオス。メスは↓
ハタ科の魚は、産まれた時はメスで、ある程度まで成長するとオスへ性転換する種が多く、このサクラダイもその1つ。オス1匹に対してメス3~10匹程度の群れを作って生活をする。
一般的に水深20~50mという深いエリアを好む。勝浦のポイントでは水深20m前後で見られることが多い。
小さい個体↓
キンギョハナダイ
レア度★☆☆☆☆
分類 スズキ目-ハタ科-ナガハナダイ属
勝浦で見られるハナダイの代表的な種。特にボートポイントの、根のまわりに群れていることが多い。
オスとメスで模様が違う。メスは名前の通り金魚のような赤い色をしていて↓
オスはメスと比べると全体的に白っぽくなる↓
メスからオスへ性転換することが知られ、オス1匹に対して複数のメスでの群れを作る。
スジハナダイ
レア度★★★★☆
分類 スズキ目-ハタ科-ナガハナダイ属
南の海から流されてくる季節来遊種。ここ数年(2018年現在)、年に1~2匹見かけられている。
鮮やかな赤いラインが入っていてとてもきれい。
やや深いエリアを好むようで、勝浦ではボートポイントに現れることが多い。
アカハタ
レア度★☆☆☆☆
分類 スズキ目-ハタ科-ヒポルソドゥス属
岩場でよく見られる普通種。図鑑等の分布図を見ると「伊豆諸島以南」と書かれていたりするが、勝浦でもよく見かける。
体に5本ほど帯状模様があるが、個体によって変異があり、ない個体もいる。背ビレ上側の縁に黒い部分があるのが特徴。
クエ
レア度★☆☆☆☆
分類 スズキ目-ハタ科-ヒポルソドゥス属
岩場でよく見られる普通種。大きいものでは80センチを超える。
産まれたときは全てメスであり、成長するとオスへ変わる「雌性先熟」の性転換をすることが知られている。クエの場合、オスの成魚になるまで10年近くかかると言われているので、それほど大きく ない個体はほぼメスであると思って良いようだ。
マハタ
レア度★☆☆☆☆
分類 スズキ目-ハタ科-ヒポルソドゥス属
岩場に住む普通種。
体は褐色で、7本前後の横帯があるが、大きい個体では見られないものも多い。また、小さい個体は、全体的に黒っぽい。
大きくなると1mを超える個体もいるが、大きい個体ほど深い水深を好むようで、ダイビングで潜る深度では見かけなくなっていくようだ。
ルリハタ
レア度★★☆☆☆
分類 スズキ目-ハタ科-ルリハタ属
岩場で見られるが、それほど数は多くない。棚の奥のほうに隠れていることが多い。
鮮やかな青い体に、背中の縁にそって黄色い帯状の模様があり、よく目立つ。大きくても20センチ程度。
皮膚から毒を出し他の魚を殺すことがあるそうなので注意。
バラハタ
レア度★★★☆☆
分類 スズキ目-ハタ科-バラハタ属
勝浦では季節来遊種で、夏~秋にかけての水温が高い時期に現れる。現れるのは幼魚で、成魚は見かけたことがない。
成魚の体色は赤い個体が多いが、個体による変異が大きい。幼魚はカラフルな色でなかなかキレイ。(写真は幼魚のもの)
※レア度は千葉県勝浦市のダイビングポイントでのもので、管理人の主観によります。