自分という庭の手入れ
2023.06.20 08:26
また窓際の鉢植えを枯らしちまった…。
植物を眺めるは好きですが、自分で世話するのは全くダメです。
ムラっ気なのがいけません。
手入れしたりしなかったりでは、植物が可哀そうですよね。
前回の『こころを耕す』の続きになりますが、大切にしている教えをご紹介します。
マインドフルネスを世に紹介したことで広く知られる禅僧、ティク・ナット・ハン師の言葉です。
『あなたは ひとつの庭です
この庭に帰ってきて よく手入れをしてください
良い種だけに水をやる方法を身につけておくと落ち着き 安らぎ 希望 喜びに満たされます
そうして初めて他の人の庭の手入れを手伝うことができます
でもまずは自分自身に立ち帰って自分の庭を手入れします
それが第1歩です』
こうも暑くなって雨が降ったりすると、あっという間にお庭は草ボーボーです。
こころも野放しだと、善きも悪しきもボーボーです。
どんな種を伸ばし、どれは必要ないのか、自分のこころをデザインするのは自分自身なんだなと感じます。
恨み妬みも体験して解ることはあります。
「あぁ、私の中にもこんなにおどろおどろしい感情が湧くのだなぁ。」
と、半世紀生きて今でも驚いたり。
でもきっと、湧くこと自体は当たり前のことで、大切なのはその先なのでしょう。
ティク・ナット・ハン師は、「要らないものは抜く」とも仰らない。
「良い種だけに水をやる」と仰る。
つい、悪しき感情が湧く自分を責めたり悔やんだりしてしまいますが、そこではなく、良い種にフォーカスするのですね。
確かに体も、痛みばかりを追いかけるより、良くなったところを喜んだ方が早く元気になります。
日々に翻弄されっぱなしではなく、自分という庭に帰ってきて、お手入れしましょうね。
ムラっ気ではなく、ちゃんとコンスタントに。