ZIPANG-2 TOKIO 2020 ~那智の滝と三重塔~ 「世界遺産 那智山青岸渡寺」
御由緒
「補陀洛や岸打つ波は三熊野の那智のお山にひびく滝つ瀬」と御詠歌で親しまれている西国第一番の礼所であります。当山の縁起によるとその開基は仁徳帝の頃(4世紀)、印度天竺の僧、裸形上人が那智大滝において修行を積みその暁に瀧壷で八寸の観音菩薩を感得し、ここに草庵を営んで安置したのが最初です。
その後、200年推古天皇の頃、大和の生佛上人が来山し、前述の話を聞き一丈(3m)の如意輪観世音を彫み、裸形上人が感得した八寸の観音菩薩を胸佛に納め勅願所として正式に本堂が建立されたのです。 平安朝中期から鎌倉時代は、「蟻の熊野詣」といわれ、熊野三山の信仰が盛んになり、この時、65代花山法皇が三年間山中に参籠され那智山を一番にして近畿各地の三十三観音様を巡拝されましたので、西国第一番礼所となりました。
現在の本堂は、織田信長南征の兵火にかかり、天正18年(1590)豊臣秀吉によって再建され、桃山時代の建築をとどめ紀南で一番古い国指定の重要文化財建造物で、この堂の高さは18mで、大滝の落口の高さと同じであるといわれています。
青岸渡寺尊勝院は、那智山開山の裸形上人像と如来像を安置。中世以降は天皇、皇族の熊野詣での宿泊所にあてられていました。不開門は同院の入り口にある唐破風の四脚門で有名。なお、大正7年に那智の滝参道口・沽池と呼ばれるところから発掘された、飛鳥・白鳳時代から鎌倉時代初期にかけての熊野信仰を知る貴重な那智経塚出土品のうち、白鳳、奈良時代の観音菩薩立像、また藤原時代後期の金剛界三昧耶形(曼荼羅を立体的に表現)が国指定重文になっています。境内からは那智の滝、那智原始林、太平洋の眺めもよく、鎌倉時代の重文・宝篋印塔(4.3m)や梵鐘があります。
宝物
那智山青岸渡寺
ご本堂(如意輪堂) 742平方m、棟高18m、入母屋造り東南向きであり推古時代より六回改築致し天正十八年(一五九〇)豊臣秀吉の願いにより大工尼ヶ崎茂兵衛の造立で桃山時代建築とし南紀で一番古い建造物重要文化財指定。大正十三年に修理されました。堂内の鰐口は秀吉寄進文を刻み重量450kg直径1.4mです。
ご本尊「如意輪観世音菩薩(秘仏)」とは、如意輪、あるいは如意輪王と訳されています。この菩薩は、意のままに無数の珍宝を出すといわれ、いわゆる如意宝珠の三昧に住し、つねに法輪を転じて有情を摂化し、富貴、財産、智慧、勢力、威徳等願うままに授け与うるが故に、かように名づけられたと云いつたえられています。
六道中で天上界を化導せられると信じられています。
8月17日那智山青岸渡寺では、お盆法要・御本尊の御開帳がおこなわれます。
西国三十三番礼所巡礼
65代花山法皇が三年間山中に参籠され那智山を一番にして近畿各地の三十三観音様を巡拝されましたので、那智山青岸渡寺が西国第一番礼所となりました。
第一番 那智山青岸渡寺 和歌山県 第二番 紀三井山 金剛宝寺(紀三井寺) 和歌山県 第三番 風猛山 粉河寺 和歌山県
第四番 槇尾山 施福寺 大阪府 第五番 紫雲山 葛井寺 大阪府
第六番 壺阪山 南法華寺(壺阪寺) 奈良県 第七番 東光山 龍蓋寺(岡寺) 奈良県 第八番 豊山 長谷寺 奈良県 番外 豊山 法起院 奈良県 第九番 興福寺 南円堂 奈良県
第十番 明星山 三室戸寺 京都府 第十一番 深雪山 上醍醐寺 京都府
第十二番 岩間山 正法寺(岩間寺) 滋賀県 第十三番 石光山 石山寺 滋賀県 第十四番 長等山 園城寺(三井寺) 滋賀県
番外 華頂山 元慶寺 京都府 第十五番 新那智山 観音寺(今熊野観音寺) 京都府 第十六番 音羽山 清水寺 京都府 第十七番 補陀洛山 六波羅蜜寺 京都府 第十八番 紫雲山 頂法寺(六角堂) 京都府 第十九番 霊ゆう山 行願寺(革堂) 京都府 第二十番 西山 善峰寺 京都府 第二十一番 菩提山 穴太寺 京都府
第二十二番 補陀洛山 総持寺 大阪府 第二十三番 応頂山 勝尾寺 大阪府
第二十四番 紫雲山 中山寺 兵庫県 番外 東光山 花山院(菩提寺) 兵庫県 第二十五番 御獄山 清水寺 兵庫県 第二十六番 法華山 一乗寺 兵庫県 第二十七番 書寫山 圓教寺 兵庫県
第二十八番 成相山 成相寺 京都府 第二十九番 青葉山 松尾寺 京都府
第三十番 巌金山 宝厳寺 滋賀県 第三十一番 姨綺耶山 長命寺 滋賀県 第三十二番 繖山 観音正寺 滋賀
第三十三番 谷汲山 華厳寺 岐阜県
那智山青岸渡寺について、さらに詳しくはこちらをご覧ください
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2878605
交通アクセス
京阪神から電車・バスで熊野三山へ
熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
京阪神からJRきのくに線を利用して紀伊勝浦駅下車 紀伊勝浦より神社お寺前駐車場まで路線バスで約30分 、タクシー約20分。 紀伊勝浦駅からは、便利な定期観光バス(熊野交通ホームページ)も運行しています。
名古屋から電車・バスで熊野三山へ
熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
名古屋駅よりJRワイドビュー南紀にて紀伊勝浦駅まで約4時間。
紀伊勝浦より熊野交通の路線バスにて約30分。
紀伊勝浦駅からは、便利な定期観光バス(熊野交通ホームページ)も運行しています。
高速バス利用の場合
名古屋・名鉄バスセンターより、三重交通の高速バスにて紀伊勝浦駅まで約5時間。
紀伊勝浦より熊野交通の路線バスにて約30分。
東京から飛行機・電車・バスで熊野三山へ
熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
東京 羽田空港より南紀白浜空港へ約70分。
空港より路線バスにてJR白浜駅まで約20分。JR白浜駅より特急にて紀伊勝浦へ約1時間25分。
紀伊勝浦より熊野交通の路線バスにて約30分。
車で熊野三山へ
熊野那智大社、那智山青岸渡寺へ
京阪神より
阪和自動車道 南紀田辺ICより国道42号線を通って約103km。
名古屋より
東名阪自動車道から伊勢自動車道を通り、紀勢自動車道を経て国道42号から国道168号で約241km。
協力(順不同・敬称略)
那智山 青岸渡寺 〒649-5301 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山8
電話:0735-55-0401
熊野三山協議会 〒647-8555 和歌山県新宮市春日1-1 新宮市役所商工観光課内
TEL: 0735-23-3333
公益社団法人 和歌山県観光連盟 〒640-8585 和歌山県和歌山市小松原通1-1
和歌山県庁観光振興課内 TEL.073-422-4631
文化庁 〒100-8959 東京都千代田区霞が関3丁目2番2号 電話番号(代表)03(5253)4111
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」の明和町観光大使
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