ICEEものづくり教育実施センター
先週末7/6から7日にかけての豪雨は、鳥取市街を流れる一級河川の千代川もあと数m水嵩が増していたら溢れて大変な被害が出ていたところでした。TVで流れる映像を見て、自分の街も同じような状況になっていたのでは・・と思わずにはいられませんでした。被害を受けた地域の方が一日も早く、元の生活に戻れるよう祈っております。。
さて、今日は春頃から取り掛かっていた案件のご紹介です。
鳥取大学工学部の、『ものづくり教育実践センター』三浦さんからご依頼いただき、同センターのロゴを作成いたしました。
ものづくり教育実践センターは、ものづくりに必要な知識と技術、さらにものづくりに対する感性を体験的に修得する場と機会を提供し、将来の技術立国を担う創造性豊かな人材の育成に役立つことを目的に、平成16年に工学部附属施設として設置されました。主な機能・業務として①ものづくり教育プログラムの企画・立案、②教育・研究用装置の開発支援,作製,加工、③ものづくりを伴う学生プロジェクト活動の支援、④地域におけるものづくり教育や技術支援に取り組んでいます。
上記はWEBサイトからの引用ですが、『ものづくり教育実践センター』は主に工学部の学生が、アイデア工作や研究、ディスカッションや授業等をするのための拠点施設となっています。
施設内を見学させていただきましたが、驚きの連続でした。
まず、『プロダクトスタジオ』『実習工場』『デザインスタジオ』の3つに分かれており、
『プロダクトスタジオ』は、最新の3D樹脂プリンターや、レーザーカッター、プログラミング用PCや、電子回路を作成できる工作機器等が揃っています。閃いたアイデアをすぐその場で形にできる場所という感じですね。
『実習工場』は民間の工場のようで、より大型の部品を作れる機械施設に、溶接設備、授業ができる部屋も併設されています。ビックリなのは、フォーミュラカーを生徒がフレームから自作していたことです。エンジンやギア等は大手企業から支給されるそうですが、車体を一から設計して組み上げていけるなんて、夢がありますよね。
『デザインスタジオ』はwifi環境になっており、プロジェクターでTED動画を見れたり、ホワイトボードを使ってディスカッションできたり、お昼を食べたりと自由で柔軟な空間となっていました。
正直、鳥大にこのような設備があるとは知らなくて、わざわざ県外の学校に行かなくても最先端の工学体験ができることに驚きました。
ということで、メインのセンターロゴには、鳥取大学工学部のカラー濃青をベースに、ものづくり教育実践センターの工作機械や、レーザー機器、溶接されたフレーム等をイメージして制作いたしました。 またロゴ自体は簡単に方眼用紙で書けるものとし、学生の皆さんでも容易に再現することが可能なので、幅広い用途や場面でご活用いただけるものにしました。
そして、メインロゴを展開させて、
『プロダクトスタジオ』はレーザーカッターで切ったようなイメージで。
『実習工場』は、溶接されたフレームのイメージで。
『デザインスタジオ』は、ディスカッションで膨らむアイデアのイメージをグラデーションで。
それぞれ制作いたしました。
早速、WEBサイトや、名刺、生徒さんもTシャツにプリントして活用してくださっているとのことで、嬉しい限りです。看板も新たに設置いたしました。
さて、そんな『ものづくり教育実践センター』さんと鳥取県のTottori pref Lab共同主催の講演会が今週開催されるそうです。
7/11(水) 特別講演会「IoT・AI最新技術動向とビジネスのいま」
IOTやAIの最新技術動向ということで、気になる方も多いのではないでしょうか?WEBサイトにて申し込み受付されていますので、お早めにエントリーを!
7/12追記
上記紹介しました講演会に参加してきました。会場は満員御礼でテーマへの関心の高さがうかがえます。講師のKobe Digital Labo 村岡さんも鳥取県出身ということでますます興味惹かれます。講演内容をお聞きして、モヤっとしていたことがクリアになりました。以下気づきにつながったことや、なるほどと思ったことを箇条書きですが、
・IoTは、収集したデータをインターネット空間に蓄積し、分析解析して新たな価値をつくること。
・IoTを始めるには、まずはデータ収集装置を安価に作りデータを取ることが何より大事。机上の空論ではなく、まずは動くということですね。あとはそのデータから何が見えてくるか。どのようなニーズがあるかを見極めるのが大事。
・どんなデータを取るかは、身近な課題に目を向けること。トイレドアの開閉回数を検知するだけでもビジネスにつながることも。この辺り、まちの課題解決だとどんなデータを収集したらよいかなーと考えてしまいました。
・IoT技術を活かして、ロールスロイスはジェットエンジンを無償提供し、飛行時間課金型のサブスクリプションモデルにしていたりする。同様にビジネスモデルを転換している企業が続々と。
・今のAIの技術は、思考まではたどり着いておらず、例えると風景の中から"黄色い花"を認識するというところまで。人間と同じように思考する段階はまだかなり先の話。
・現状AIが代われる部分は、単純作業のみ。人間はその先の高度な判断やクリエイティブを担当することになるから、仕事はより高度・複雑化するかも。
・IoTの価値はそれを必要とするお客側が決める。先んじて、より高い価値をまずは開発提供
することで高いリターンとなる。
・プログラミング言語を授業で習ったことはない。理解するのに、理系文系は関係ない。ネット検索すれば誰でも習得可能。IoTも装置とネット環境があれば始められる。まずは一歩を踏み出すことが大事。
以上、個人的にぐっときた内容を思い出しつつ書いたものです。この講演セミナーは始まりのもので、今後もっと踏み込んでいく実践的なセミナーが開催されるとのこと。次回は来月の8/10に1日まるまる使って『 AI ディープラーニング ハンズオンセミナー』が開催されます。一般枠はもう埋まったようですが、学生さん枠はまだあるそうです。気になる方は是非!