既製品の修理・改造でまだまだ使う!①
家電製品や道具などが故障したり調子悪かったりしたら、どうしますか?
できる限り自分で治して延命させたり、改造したりして、捨てずに使い続けましょう。
でもダメな時(治しても危険とか、完全に寿命とか)は無理しないで。捨てるときも資源ゴミ分別とかすれば、いろいろな形でリサイクルされます。
今回は、珈琲豆挽きミルの不調を治しました。
会社で毎日使ってきたメリタの珈琲ミルです。上下の金属の臼刃に鋏まれて豆が挽ける構造で、安い割に良い製品です。最近、豆が詰まって止まったり、挽いた豆も荒れていて、挽いてるというより単に砕いてるという感じで、細かな微粉も多くなり、音もうるさく、ダメだなあという状況でした。
刃は簡単に外せます。ダイヤルを押さえながら、刃を右に回せば抜けます。時々外して清掃はしていました。微粉が固まって詰まっているとよく挽けないし、残っている微粉が酸化して、味が落ちます。下の刃が回転して、上の刃は固定ですね。ダイヤルを回すと、上下の刃の間隔が変わります。下の刃を外すのは大変で、ほぼバラさないと外れません。(バラしたことはありますが)今回は上刃を研いで切れ味を改善します。
刃にこびりついた粉を払って、やすりで一カ所づつ研いでいきます。手近にあった半月型のやすりを使いました。平らな方を当てる感じで、この場合は押す方向で2〜3回、削ります。やり過ぎてかえって丸めてしまわないように要注意。もう少し細身のやすりの方がいいですね。これを全周やります。終ったら、刷毛で金属粉をよく払って完了。洗ってもいいのですが、完全に乾燥させないと使えませんので、刷毛で払ったりティッシュで拭くくらいでいいでしょう。
さて、結果は?大成功です。豆が詰まることは無くなり、音も静かにサラサラと挽けるようになりました。気持ちいい〜。挽いた豆も粒が揃った感じできれいです。微粉も減って、器具の汚れが少なくなりました。当然、淹れた珈琲も美味しくなった、気がします。
このミルはプラスチック製で、挽き豆容器もプラですから、静電気で微粉がたくさん付いてしまいます。微粉を残しておくと湿気を吸って固まり、酸化もしますので、次に使ったときに悪影響となります。毛足のしっかりした刷毛で、毎回本体や容器を清掃しましょう。僕は、ドリップを初めて蒸らしをしている時間、30秒程の間に清掃をしています。
簡単なリペアですので、同様の構造のミルをお使いの方、是非お試し下さい。