Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Naoko Kotaniguchi Official Blog

びわ湖とアスニー

2023.06.14 13:59

びわ湖ホールで、滋賀県の小学生のための音楽鑑賞教室「音楽会へ出かけよう」、全14公演(うち1日:2公演は一般向け)、無事に終了しました。

途中、大雨で開催が危ぶまれた日もありましたが、やむなく来られなかった学校もあり残念だったものの、全14公演。今回だけで1万人をこえる小学生に会えたそうです。毎回、本当にみんなみんな元気いっぱいで、幸せな気持ちをたくさんいただきました。

指揮の阪さんは、何だかお子さん向けのキャラ設定が難しいようで?、チョット硬派?気味でしたが、それもお人柄ということで。今年の歌「誰も寝てはならぬ」のソリストは豪華で、それも楽しみのひとつでした。終わっちゃったー。


そんなに深刻な内容でないとはいえ、1時間公演とはいえ、本番の緊張感というのは長くても短くても、重くても軽くても「1回は1回」というところがあって、しっかりと疲れました。7日間、まっすぐ家に帰れる日が1日もなかったのも、スケジューリングをミスりました。そして、『威風堂々』と『ローエングリンの例の前奏曲』と『ラデツキー行進曲』を毎日吹いていたらどう足掻いてもリードが消耗するので、あぁさようなら、リードケースの中身が終了しました。さようなら。合掌。


でも、2023年6月。いよいよわたくし、大津駅⇔びわ湖ホールへの歩き方を、ようやくマスターした手応えを感じて、なんだかとても感動していました。

大津駅からびわ湖ホールに行くのはいいんです。だいたい何とかなるんです。だけど、ホールから駅へ上がるのに、まぁさすがに迷って辿り着かないなんてことはないにしても、「あの道を通りたい」と思ってその通りに歩けたためしがなかったんです。おかしい、何かおかしい、絶対魔物が悪さをしている、と、ずっと思っていました。おんなじような路地が縦横に連続しているのと、どこを通っても大した近道にはならないはずなのに、ちょっとでも楽しようとスケベ心でグネグネ思いながら歩いていたのが良くなかった気がしています。だけど、ようやくです。ホールから駅への道が、確かにこの世のものとして繋がっていると確信できた、京響20年目です。



というわけでヘトヘトのまま、土曜日はアスニーコンサートでした。

情けないことに春以降本当に宣伝する余力が全くないまま自転車操業みたいにして来てしまったので、心配なのは集客のことでしたが、本当にたくさんのお客様にお越しいただき、感謝しています。

共演の皆さんからも、

『お客さんの雰囲気があったかいね』

と口々に言ってもらい、それは皆さんのおかげです、とお答えしておきました。皆さん、は、お客様の皆さんも、です。本当にありがとうございます。


演奏するより喋ったほうが楽、というベテラン世代にさしかかってしばらく経つからといって、油断するのは本当に良くないと感じました。

頭を静かに落ち着ける時間が全くないまま、まぁ口を開けば何とかなるだろうと舞台袖に来てしまうと、あぁいうことになりますね…前半で大きく時間を使ってしまい、肝心の大嶋先生に時計を気にせずトークし尽くしていただくことが叶いませんでした…2023年最大の後悔となりそうです。反省。

だけど船橋先生とのドキドキガーシュウィンは実は楽しくて(お楽しみいただけていたらよいのですが焦)、みゆきとりえぴとの音楽のやりとりも休憩時間や楽屋や舞台袖での色々も最高で、何より大嶋先生の素晴らしさを改めて近くで感じさせていただき、学ぶことが多かったです。企画して、やり遂げて、本当に良かったと心から感じています。

ご来場くださった皆さま、応援してくださった方々、ありがとうございました。


大嶋先生は、実はプラハへのお仕事旅を、今回のアスニー出演のために数日遅らせてくださっていました。なので、本番の2日後に、大忙しでプラハに発たれました。あちらで演奏会と、ラジオのための収録と、マスタークラスをご予定されていると伺いました。素敵。

また戻ってこられて、大学でお会いできるのを心待ちにしたいと思います。