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おひとりさま

2023.06.22 08:10

どちらかといえば

1人で行動することが苦じゃないタイプだと思う。

寧ろ、1人で出掛けることの方が好きだ。


例えば買い物。

友達についていき

その友人が買う姿を見ていることはあるが、

それはすごく楽しい。

でも自分の買い物してる姿は見せたくない。

なんの自意識が働いているのだろう。


優柔不断な性格なので、

ひとつのものを買うまでに時間がかかるから

待たせてしまうのが申し訳ないな、、

という気持ちは大きい。

あと、なんか恥ずかしい。

「え!小山の分際でこんなお洒落な所で買うの?」

「そんなに悩んだのに買わないのかよ!」

とか色々思われたくない。


できれば1人で行った洋服屋などでも

店員さんに話しかけて欲しくない。

だけど話しかけないといけない

店員さんの気持ちも分かるので

話す。

お、これいいなぁと思って見ていた洋服を

「それ私が着てるのと同じですよ〜!」

なんて言われると

「けっ!なんで初めて会ったあなたとお揃いにしなくちゃいけないんだよ!!」

なんて天邪鬼な感情が湧き上がるけど、

「わ〜!!やっぱり可愛いですね〜!」

とか言って買ってしまう。

本当に可愛いので

まぁ買ってよかったな、と思いながら帰る。


基本的にどこでも1人で行けるんじゃないかな、

と思う。

『おひとりさまレベル10段階』

というような記事を読んだ。

おうおう!どこだって行けるぜ!

と何故か戦う気持ちで読んだ。


【初級】喫茶店、ご飯屋さん。

余裕だ。

【中級】映画館、美術館。

余裕すぎる。逆に1人で行くところだろ。

【中上級】ひとりカラオケ、ライブ、スポーツ観戦。

これは全部高校生の時からやっていた。

なんてことはない。

【達人級】ひとり旅行。

何度も行ったことがある。

勿論友人や家族と行っても楽しいが、

ひとりで行くと

ノープランで観光できる良さが大きい。

【名人級】ひとりレジャー。

ボウリングや海水浴は経験済みだ。

遊園地はまだないが、

某大阪のテーマパークに行こうと計画するも

タイミングが合わず行けなかっただけで、

行く気概はある。

【神級】ひとり高級フレンチ。

流石にこれはない。

金銭的にもマナー的にも

分不相応すぎる。

あとあまり食に興味がない、

と言い訳しておく。


ここで気付いた人はいるだろうか。

結構初段階の【上級】が抜けていることを。


【上級】ひとりバー。

うわぁぁぁ!盲点だった!

お酒好きとしても盲点だった。

確かにひとりで行くには敷居が高い。

お酒は好きだけど知識は全くないし、

なんとなく避けて来たのだ。


ここでまた

何かと戦う気持ちが湧き上がり、

ひとりでバーに行くことにした。

そんな少し前のことを

書こうと思う。



お店は食べログにてリサーチ済みである。

とある雑居ビルの2階にあるお店に着いたものの

入り口が見当たらない。

なんか大きな棚が何個かあり、

その棚の中にお酒の瓶が飾ってあるだけだ。

5分ほど店の前をうろちょろしていると、

突然その棚が開いた!!

え、隠し扉方式だったんですか?!!

(誰か食べログに入り口が隠し扉の、お洒落すぎるお店ですって口コミ書いててよー)

ここで驚きの表情をすると負ける…と思い(何に?)

あら、こういうタイプのお店なのね☺️

みたいな顔して席に着く。


メニューを開く。

正直なにが書いてあるのか分からない。

とりあえず一杯目はビールが飲みたい。

どこを探しても見つからず

バーにはビールが置いてないのか…

と諦めた瞬間右下の端に小さく

beer

と書いてあるのをみつけた。よかった。


少し落ち着いてみると、

バーテンダーさんが

自分よりかなり若めの青年であることに気付く。

動揺した。

勝手に渋めの方だと思っていた。


お通し?でミックスナッツが出てくる。

他に、ひとり客がいないようで

1人でやってきた私に気遣って

色々話しかけてくださる。

申し訳ないが本当に何も入ってこない。


ひとりでバーというお洒落すぎる空間にいること。

お洒落すぎる空間で一杯目にビールを頼んでしまった罪悪感。

想像していたバーテンダーさんとのギャップ。

全ての状況に私はショートした。


あまりの緊張に手が震える中

ミックスナッツを食べようとするも、

何故か後ろに飛ばしてしまう。

まったくもって意味不明だ。

意味不明だけど、本当なんです。

「す、すみません、、」謝り続ける私。


流石にバーに慣れてるフリをするのは

辞めようと思い、諦める。

そしてバーテンダーさんのようなお洒落な方と

話すのは難しいな、と思い

それとなく話しかけないで欲しい空気を出す。

散々ナッツを飛ばした挙句、

なんて感じの悪い客だ。

ごめんなさい。


せっかくバーに来たので2杯目は

バーっぽいものを頼もうと思い

メニューを見たけど

やっぱりなんて書いてあるか分からないので

【季節のおすすめ】

を頼む。

とても美味しかった。


隣に座っていた観光客の方に

「HEY!それは何て飲み物なんだい?」

的なことを多分聞かれたので

メニューを指差し辿々しい英語で伝える。


暫くして隣をみたら、

全く違う飲み物を頼んでいた。

なんでだよ!!!!!!


お酒は弱い方ではないが

2杯飲んだところで

なんとなく空間に酔い、満足したので

帰ることにした。


帰り道、

あぁ誰かと話したいな…と思ったけど

気軽に電話できる人は母親くらいなので

我慢した。

ひとりは寂しかったようだ。


「1人で行動するのが苦じゃないタイプ」

なんてもう一生言いません。

すみませんでした。