[Pearl Base Case]魅力は収納力。「総合的な可搬性」が演奏のサウンドバリエーションに貢献。
こんにちは。RINKOTON!のパーカッション担当の柴田です。
今回は、児童館でのミニコンサートにて使用したドラムセットを紹介していきます。
タイトルの通り、Pearl Base Caseを中心としたコンパクトセットになります。
主にこちらに焦点を当てていきたいと思います。
(主な内容)
・Pearl Base Case (Kick)
・TAMA Cocktail-JAM 12" (Snare Drum)
・TAMA Club-JAM 12"(Tom)
・SABIAN HH Vanguard Hats 14"
・Zildjian K custom Fast Crash 14"
・Meinl Byzance Brilliant Splash 10"
・TAMA The Classic Stand
(概要・ポイント)
・Base Caseの打面は13"とかなり小口径ですが、箱鳴りによって思ったより低音が出ます。
しかし通常のバスドラムとは違ったカホンの中心付近を叩いた時に近いあっさり感がありますね。柔らかめのビーターを使用したり、ヘッドを純正からREMOのPS3に変更することでアタックの薄っぺらさもかなり解消することができました。
・タムに使用している太鼓は本来スネアドラムなのですが、ストレイナーなどのパーツは外してヘッドもタムらしい仕様に変更しています。タムとしては浅胴ですから、フロアタムの代用としてのチューニングをしても主張しすぎずあっさりとまとまります。
・TAMAの太鼓は2つともアタッチメントでマウントするための機構が備わっているため、ロッドを使ってパーカッション類をマウントできるのも使い勝手が良いです。
(サウンド面)
まずはリハの日に撮影した主観動画をお聴きください。
しっかりドラムセットらしい音がしています。
この撮影をした部屋はデッドな空間ですが、実際の演奏現場はマリンバが気持ち良く鳴る響きが豊かな会場でした。
普通のドラムセットでは音量、音価共に相当気を付けなければいけませんが、このセットは鳴りすぎずマリンバを邪魔しないバランスがとても快適でした。
編成と会場とのマッチングは最高だったと思います。
少しだけですが実際の演奏もどうぞ。
(可搬性)
今回は諸事情により車が使えないため、電車で運搬する必要がありました。
・折りたたみコンテナ(ペダル、スネアスタンド、椅子の脚部、アタッチメント、その他)
・Base Case(スネア、タム、椅子の座面、滑り止めマットなど)
・ハードウェアバッグ小(シンバルスタンド、ハイハットスタンド)
・リュック(シンバル、スティック類、トレーニングパッド)
以上の4点に全てが収まります。
小口径のバスドラムは他にも所有していますが、今回これをチョイスしたのはやはりその圧倒的な自由度の高い収納能力と四角い形状による運びやすさに尽きます。太鼓ではこういう積み重ね方はできませんからね。
また、タクシーのトランクにちょうどよく収まるのも高得点。
ちなみに原付でも全く同じセットを運べます。(Honda AF-24 ジョルノ)
(注意点など)
・そこまで頑丈なわけではないので、運搬時の荷締めベルトの締めすぎに注意。
・案外軽くはないし、単体としてはさほど小さくない。
・マット必須。滑ります。
まとめ
バスドラム単体としてはそこまでコンパクトではありませんが、その収納力と運びやすさを活かすことで小さな現場でも豊かなドラムサウンドを作りやすくなります。
音的には、特にマリンバのようなディケイの早い楽器とのアンサンブルですっきりさせたい時に良いパフォーマンスを発揮します。会場とのマッチングも大きいですね。残響が長い場所では特に良さそうです。
今後もこういった現場で積極的に使いたいと思える良い楽器だと思いました。
今回は以上で紹介を終了します。
またそのうち機材紹介の更新をしたいな〜と思っておりますので、もしよろしければ各種SNSやYoutubeなどのフォローをしていただければ嬉しいです。
ご覧いただき、ありがとうございました!