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イワタバコの花

2023.06.22 13:14

 柿本人麻呂が「山萵苣(やまちしゃ:イワタバコ)の白露重み うらぶるる 心も深く わが恋止まらず」と詠んだイワタバコの花は、梅雨時の今が見頃。

鎌倉の東慶寺の境内が有名だそうで、花散歩をする人たちが多いとのこと。

埼玉県内では吉見町の岩室観音堂脇の切通しに群生しているが、我が町毛呂山阿諏訪地区の毛呂川の水源「獅子が滝」手前の自然水の水飲み場(八坂神社の御神水)脇にも在り、今日見に行ったが、未だ咲いていなかった。

 直射日光が当たらない湿った岩石や地層に根を張り咲くのだが、葉がタバコの葉に似ているところから「イワタバコ」と呼ばれていて、唐から輸入された奈良時代は「ちしゃ(いわゆるレタス)」と呼ばれ、7月6日の誕生花だ。

葉は濃い緑色で、花は薄紫色の5裂した円錐状の合弁花が、10㎝以上の花柱の先に咲くので涼しげで愛らしいのだ。

 話しは変わるが、

昨日NHKBSプレミアム番組「英雄たちの選択 破局への条約・日独伊三国同盟」を主導した駐独大使だった大島浩の残された記録を見た。

 1939年に始まった第二次世界大戦は、ドイツ軍によるソビエト連邦のポーランドへの侵攻が発端だが、「ナチスとソビエトによる2つの全体主義体制による密約」によるもので、ポーランドを支援すべくイギリスとフランスが参戦、ヨーロッパが戦場化した。

 一方日中戦争で勝利を収めた日本は、イギリスやオランダの植民地解放とオーストラリア侵攻で太平洋戦争に拡大し、真珠湾攻撃に当初反対していた海軍も山本五十六の心変わりで真珠湾の攻撃推進派となり、アメリカ、カナダを巻き込む世界大戦となったのだが、日本が破局に向かった「日独伊三国同盟」に何故参加したのだろう。

 ドイツのヒトラーはポーランド戦にイギリスが参戦したことで、イギリスの植民地に侵攻する日本に同盟を仕掛ければ、イギリスの戦力を削ぎアメリカを牽制出来ると踏み、軍国体制のイタリアを巻き込んだ三国同盟を仕組んだのだ。

 駐独大使時代にヒトラーの信頼を築いた大島浩は大使解任以後も「ヒトラー崇拝」を強め、ドイツとの橋渡し役に徹底したのだ。

 個人からの情報に頼り勝ちな日本。 リーダーの分析能力の欠如。

いつの時代でも、「性善説と性悪説」が語られるが、人心は虚ろだ。