WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜
先々週、下田に家族旅行に行きまして、その道中で読みました。
コルク・佐渡島さんの話題の一冊。
『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜』。
<どんな本か>
インターネットでつながった今の時代にみる「ヒットの法則」の鍵が「コミュニティ」であるということを書かれている一冊。
We are lonely ,but not alone.
インターネットが発達する前は、リアルなコミュニティが力を持っていた。
それが、SNSの台頭により、リアルなコミュニティでは築けなかった関係性をより多くの人を築けるようになった。ただ、今まで以上にたくさんの人とつながれるようになったにもかかわらず、その中で「孤独」を感じる人が少なくない。
そこで本書で佐渡島さんが提唱しているのが「コミュニティのアップデート」。
少しずつ、なめらかにアップデートし、今の時代に、今生きる我々に合う形でアップデートすることが求められている、と。
コミュニティを活用したバズの起こし方
『多動力』を売っていこうとする中で、HIUのメンバーを巻き込むことを思いつきました。20人ぐらいにゲラを渡し、「電話をかけてくる人とは仕事をするな」といった、本に出てくるキャッチーなフレーズをスマホで撮影してもらい、ガンガンTwitterにアップしてもらった。
すると、本の発売前からバズを起こさせて、発売後に圧倒的な初速で数字が伸びていった。そこで、堀江さんの本が売れるときは、まずは堀江さんを好きな層に火がつき、堀江さんの本は普段買わないけどビジネス書は読む層に広がり、もっと広い読者層に延焼していく流れに気づいたのです。
そのときに重要なのは、最初の火を起こすところです。堀江さんのファン層というコミュニティに着火することが肝心でした。
Makuakeでヒットしたプロジェクトに「デスクトップアーミー」というフィギュアのプロジェクトがある。このプロジェクトが盛り上がった理由が、佐渡島さんが上記におっしゃって実践されたことと同じことを引き起こすことができたことが挙げられる。
担当キュレーターの、実行者の巻き込みは素晴らしいし、戦略も密だったな、と改めて思う。
自分は広報担当として、その戦略を理解した上で、きちんとコミュニケーション戦略を立てないといけなかったことが反省だな、と読んでいて思った。
コミュニティごとに輪っかを埋めていく感じ。
それぞれの輪っかには重なっている部分があって、その部分が熱くなっていくとだんだんと世間も気づき始めてくる。そうすると、書店さんやマスメディアにも広がり始めてくるから、さらに別の輪っかを埋めていくイメージです。
この輪っかの重なり部分をPRのちからでどう埋めていくか。そこはきちんと戦略立てていかないといけないし、キュレーターとも共有しないといけない部分だな。
(着火された火をどう次のフェーズに導火させていくか)
<まとめ>
読んでいて、「なるほど!」と学べるものが非常に多かったです。特に、Makuakで起きていることとシンクロする部分が大きく、実践できるところは実践していきたい。
特に、いま「広報」という立場でお仕事させてもらっているわけですが、
・いかに着火しやすい状況づくりをサポートできるか
・いかに着火された火を次のフェーズに導火させていくか
が非常に重要だな、と。
いろんな仮説を立てて、検証していくしかないですね。