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Cosmic in your Heart

高照姫命という姫神について

2023.06.25 02:45


今回も占星術から少しはなれて、日本の神様についてです。

高照姫命というあまり有名ではないかもしれませんが、謎に満ちた女性の神様について、少ない情報をかき集めました。


その前に、ひと言。

いつも、このサイトを読んでいただき、ありがとうございます。

最近、思いもよらない方からご感想をいただいたり、反応をいただくことがあり、とてもありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。

わずかでも、このサイトを通して何か感じていただけているなら、がんばって書き続けていきたいなと思います。


それと、もっと表現していこう、というメッセージもきていますので(どこから?天かな?(笑))、上手くまとまっていなかったり、雑記のような感じになったとしても、どんどん書いていこうと思っています。

今後も当サイトをよろしくお願いします。



高照姫命と彦火明命

高照姫命を知ったきっかけは、五月に訪れた京丹後、元伊勢籠神社・眞名井神社。


籠神社の御祭神は彦火明命になりますが、その彦火明命の最初の妻が高照姫命(タカテルヒメノミコト)になります。


この高照姫命がどうして気になったかと言いますと、実は子どもの頃にいつも遊んでいた神社のご祭神が高照姫命だったからです。


この高照姫命という神様は、あまり有名とは言えない神様なので、このつながりになんだか不思議なご縁を感じずにはいられませんでした。


その子どもの頃に遊んでいた神社がこちらです。

長野県、木曽福島の水無神社(すいむじんじゃ)。

山あいの小さな神社だったけど、子ども心にも歴史があるのを感じたし、大きな木々に囲まれて、厳かであたたかな神社でした。


神輿まくりという奇祭が有名で、毎年お神輿を宮大工さんが組み立てるところから楽しみなお祭りだったのですが(神輿はまくられて壊れます)、子どもたちにとっては日常的に遊び場として親しんだ神社です。


木曽地方は今思えば、霊的な場所だったと思います。

この感覚はどう表現していいのか分かりません。

御岳山と木曽駒ヶ岳(中央アルプス)をはじめ、深い山々に囲まれて空気は澄み、清流が流れ、夜には満天の星空が見えました。


この地に住んでいた時には、自然ととても仲良しだったのに、引っ越した瞬間から(そこも十分田舎ですが)、なぜか自然が遠くなったと感じて寂しくなったのを今でも覚えています。



話を高照姫命に戻します。

木曽の水無神社は岐阜県の飛騨一之宮水無神社の分社になります。

飛騨一之宮水無神社は、彦火明命と高照姫命をお祀りされています。

飛騨一之宮水無神社には御歳大神や大己貴神のほか、たくさんの神様がお祀りされていますが、なぜその中から高照姫命だけを分社されたのか、そこがとても謎で気になるのです。


下記サイトによると、水無神社の起源は、どうやら富山の方から南下してきた出雲系の神々の流れということらしいのですが…。



たしかに、飛騨の水無神社は出雲系の神々が多いので、富山の方が近いですし、その流れはありそうです。

ただ、彦火明命は出雲系ではないような気がするので、違うルートもありそうです。


私が思うには、彦火明命の子孫である尾張氏とも関わっているのではないかな?と思います。

尾張氏といえばご存知、愛知県の尾張地方です。

同じく彦火明命をお祀りしている大阪の住吉大社は津守氏、そして京丹後・籠神社は海部氏。

この三氏は彦火明命を祖神とする同族になります。いわば、海人族ですよね。


飛騨も木曽も内陸の奥地ですので、海人族というのは何だかピンときませんが。

ただ、岐阜や長野県の南部、木曽地方もかなり愛知文化圏なんですよね。

なので、尾張氏の勢力がこの辺りまで伸びていたと考えても、不思議はない気がします。


まあ、神社の系譜っていうのは、けっこうこじつけであったりする場合もあるようなので、彦火明命の流れは、もしかしたら後からくっつけたような感じかもしれません。

実を言うと籠神社の彦火明命も、もともとは別の神様だったようなので(豊受大神とは別で。)


実際、木曽の水無神社が高照姫命を祀るようになったのも鎌倉時代のことです。

とはいえ、まったく無縁の神様をご祭神にするでしょうか?なにかしら、つながりというか、理由みたいなものはなかったのでしょうか?




高照姫命の系図

あまり情報は多くなかったのですが、高照姫命の系図はだいたい以下のような感じです。

父が出雲族である大己貴命、母が宗像族である高津姫神(多岐津姫)。

高照姫命は別の名を高照光姫大神天道日媛命(アメノミチヒメノミコト)などと呼ばれる。


彦火明命(天火明命)と結ばれて、天香具山命(アマノカグヤマノミコト)を産む。

その天香具山命の子どもが天村雲命で、その子孫たちが海部氏、津守氏、尾張氏などになる。


ここがまた少し複雑なのですが、

高照姫命はその後、彦火明命と離縁し、彦火明命は宗像族の市杵島姫命と結婚して穂屋姫をもうけます。

その穂屋姫と天香具山命の子どもが天村雲命という・・・。


天村雲命といえば、葦原の中つ国の水をきれいにした神様。

水と言えば、籠神社の奥宮・眞名井神社にも聖なる水が湧き出ていました。


飛騨の水無神社は水が無いと書きますが、伏流水という意味もあるそう。

そして、子どもの頃から疑問だった、なぜ水無神社という名前なのか?

長野県の木曽地方って、とても美味しい澄んだ山水が豊富なんですよね。それによって、地酒も有名ですし。

水無神社と呼ばれながらも、実は水と関わりがある神社なのではないでしょうか。



高照姫命はAnnaとエネルギーが似ている?

ここで少し、ブレイクタイム。

スピリチュアルな遊びですが、カードに高照姫命について聞いてみました。


すると、Anna(キリストの祖母でありマリアのお母様)のカードが出ました。

たしかに、イエスのグランマと似てるというのは、なんとなく分かる気がします。


マリア様はとても有名ですが、アンナ様はあまり知られてはいませんよね。

でも、アンナという人は、世の中に光をもたらすために人知れず、地道な働きを続けてこられた女性だそう。

カードに聞いてみると、こんな風におもしろい示唆を与えてくれることがあります。

このカードを見て、ますます高照姫命について、もっと知っておかなくては、と感じました。


それにしても、高照姫命は有力氏族たちの大いなる母神さまといえるのに、なぜあまり知られていないのでしょうか?



高照姫命を祀る諏訪の先宮神社

もう少し、高照姫命について情報が欲しくなり、高照姫命を祀っている神社が他にないか探してみました。

そうすると、長野県の諏訪にある先宮神社という神社がありました。

諏訪と聞いて、うわーと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、諏訪地方って諏訪大社をはじめとして、縄文文化の中心地でもあったり、とにかくディープな地域。

何かいろいろなことが分かりそうでもあるし、迷宮入りしそうな気もします。


さて、この先宮神社の伝承によりますと、高照姫命は大穴持神(=大己貴神)の子で、稲背脛命(イナセハギノミコト)と同じ神であるとのこと。

稲背脛命?まったく聞きなれない名前が出てきました。


先宮神社の伝承によると、出雲の国譲りに反対した建御名方尊が天孫系に追われ、州羽(須羽)の地に辿り着いた。

そこでもともと土着の神(産土神)であった稲背脛命は建御名方尊を受け入れず抵抗したが、最後は譲って、自分は先宮の地から出ないことを誓ったという。

これ、そのまま建御名方尊の出雲国譲りの伝承と同じですよね。


また、先宮神社という名前についてですが、鷺宮明神とも呼ばれるそうです。

諏訪の地、先宮、鷺、サキ、サギ・・・というと、どうしても諏訪の古の神、諏訪大社にも祀られているミシャグチ神が浮かんでしまいます。


何やら、話が複雑になってまいりましたので、つづきは次回の記事で。

稲背脛命から、高照姫命について深掘りしていきます。