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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

生徒たちに伝えたい「みんなちがって、みんないい」の考え方

2018.07.14 15:00


いきなりですが、僕の大好きな金子みすゞさんの詩があります。有名なので、生徒のみんなも知っているかもしれないな。


私が両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
飛べる小鳥はわたしのように、
地面を速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴はわたしのように、
たくさんな唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。


私とあなたは違うけれど、そのどちらも悪くはないよ、という詩。なんとも心に響きますよね。


冒頭の写真は、先日の講師たちとの食事会の様子です。緊急招集でしたが、都合をつけてくれた各々に感謝です。今回、この詩を思い出したのは、その帰り道のことでした。


夜風が涼しい帰り道、会に参加した一人がこんなことをポツリと呟きました。「みんな個性があって面白いですねぇ。考え方や想いが違っても、それを尊重できるのは素敵です」


「若いのにいいこと言うなぁ」と思いながら、そのとき頭に浮かんだのが金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」というこの詩だったわけです。


「みんなちがって、みんないい」


SNSなどが盛んな現実の世の中で生きていると、「それは理想論」なんて声も聞こえてきそうですが、生徒諸君、大事なのはね、そんな大前提を心の片隅に置いておくことだと僕は思います。


相手の悪いところを見つけるのは簡単だけど、攻撃するのは容易いけれど、ちょっと一瞬立ち止まって、「ん?なんでこの人はこんな風に考えているんだろう」とか「こういう意見もあるんだな。ちょっと自分の中に入れてみよう」と考えてみる。それでも意図が汲めなかったり不可解なことがあれば話してみる。深く聞いてみる。


こういう姿勢って、勉強でも、人と人とのコミュニケーションでも、大事だと思うんですよね。そして、そういう見方でものを見ることで、誰より自身が成長できる。自分の世界が広がっていくわけです。


実際、僕がお会いしてきたプロフェッショナルな方々は、そういったことを実践されている方が本当に多いです。相手を尊重し、話をちゃんと聞き、自分が「いいな」と思うものは素直に取り入れていくから、それだけ自身の成長も早いんですよね。


例を挙げておきましょう。ざっくりなものですが、イメージしやすいように。


【自分がAだと思っていることにBという意見を持っている人を見つけた】→【Bという人に対して頭ごなしに批判するのではなくBの理由や根拠や考え方を聞いてみる・考えてみる】→【納得できる部分は吸収しこれからに活かす。「うーん」と思う部分は「そういう人もいる」考え方BOXに入れておく】みたいな感じでしょうか。


「みんなちがって、みんないい」という大前提があれば、感情的にならずに、マウンティングしようとせずに、自然に冷静にその流れを踏むことができます。


それができる人って「カッコイイ大人」って感じしませんか。勝手なイメージですかね。


まぁ、僕自身はというと、まだまだ未熟で、なかなかこんな流れ通りの「カッコイイ大人(成犬)」になりきれないところもあるのですが、周りにいらっしゃる多くの「カッコイイ大人たち」を見習って、謙虚に、愚直に、日々日々成長していきたいと励んでいるところです。


やっぱり大人が格好良ければ、それが子どもたちにとって一番の教育になりますからね。


そうそう、だからこそ、生徒たちに「みんなちがって、みんないい」の考え方を大切にしてほしいというお話でした。


「みんなちがって、みんないい」


相手を尊重し、承認し、向き合う。生徒とのコミュニケーションだって、そこがスタートじゃなくちゃね。


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若者から気付きを与えられる自称若者。