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こんにちは、うえだ子どもシネマクラブです。
じんわり汗ばむ日が増えてきましたね。朝晩の寒暖差が大きい日もあり、体調管理が難しい季節。映画で気持ちのリフレッシュをしませんか?7月は久々にワークショップも行います!
『プチ・ニコラ』
2023年7月10日(月)10:00〜
“ とびきりしあわせになれる ”
フランスで空前の大ヒット!
ヨーロッパでいちばん有名な小学生がやってきた!
[INTRODUCTION]
ルネ・ゴシニとジャン=ジャック・サンペによるフランスの国民的絵本「プチ・ニコラ」を実写映画化。『モリエール 恋こそ喜劇』のローラン・ティラールがメガホンをとった。
[STORY]
1960年代のパリ。想像力豊かな少年ニコラは、優しい両親と友達に囲まれ、幸せいっぱいの毎日を過ごしていた。そんなある日、ニコラは両親の会話を盗み聞きし、弟が生まれると信じこむ。弟が生まれたら森の中に捨てられるかもしれないと不安になったニコラは、両親の気を引き、母親の出産を阻止しようと奔走するが……。
『プチ・ニコラ』
[2009年/フランス/ビスタ/91分]G
監督:ローラン・ティラール
原作:ルネ・ゴシニ&ジャン=ジャック・サンペ
出演:マキシム・ゴダール、ヴァレリー・ルメルシエ、カド・メラッド、サンドリーヌ・キベルラン
原題:Le Petit Nicolas
配給:コムストック・グループ
『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』
2023年7月10日(月)13:00〜
“ 小さなアトリエから生まれた大きな物語 ”
フランスで50年以上愛される児童書「プチ・ニコラ」誕生秘話
原作者二人の喪失と創造の人生を描くノスタルジック・トゥルー・ストーリー
[INTRODUCTION]
フランスで50年以上にわたって愛され続ける児童書「プチ・ニコラ」を初めてアニメーション映画化。親友同士でもある原作者2人の波乱に満ちた人生に「プチ・ニコラ」の物語を交え、ノスタルジーと創作の喜びに満ちた作品として描き出す。原作のイラストレーターであるサンペがグラフィッククリエイターとして参加。2022年アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞にあたるクリスタル賞を受賞した。
[STORY]
パリの街にある小さなアトリエ。イラストレーターのジャン=ジャック・サンペと作家のルネ・ゴシニは、ニコラという少年のキャラクターに命を吹き込んでいた。いたずら好きなニコラがクラスメイトたちと織り成す愉快な日々を描きながら、サンペは自分が得られなかった幸せな少年時代を追体験していく。一方、物語に最高の楽しさを与えるゴシニも、ある悲劇を胸に秘めていた。ニコラの存在は、そんな2人を固い絆で結びつけていく。
『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』
[2022年/フランス・ルクセンブルグ/フランス語/86分]
原作:ルネ・ゴシニ、ジャン=ジャック・サンペ
監督:アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブル
原題:Le petit Nicolas: Qu’est-ce qu’on attend pour etre heureux?
配給:オープンセサミ、フルモテルモ
(C)2022 Onyx Films – Bidibul Productions – Rectangle Productions – Chapter 2
◎2022年アヌシー国際アニメーション映画祭 クリスタル賞(最高賞)受賞
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
2023年7月24日(月)10:00〜 *上映後ワークショップあり
“ わたしたちは全然大丈夫じゃない。”
新世代が紡ぐ、やさしさの意味を問い直す物語。
[INTRODUCTION]
『21世紀の女の子』『眠る虫』で注目を集めた金子由里奈監督による長編商業デビュー作にして、「おもろい以外いらんねん」「きみだからさびしい」をはじめ繊細な感性で話題作を生み出し続けている小説家・大前粟生氏にとって初の映像化作品。『町田くんの世界』以来の映画主演作となる細田佳央太、『いとみち』の駒井蓮、『麻希のいる世界』の新谷ゆづみをはじめ、フレッシュなキャストが競演。京都のとある大学の「ぬいぐるみサークル」を舞台に、“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手な大学生・七森、七森と心を通わす麦戸、そして彼らを取り巻く人びとを描く。
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
[2022年/日本/16:9/ステレオ/109分]
出演:細田佳央太、駒井蓮、新谷ゆづみ、細川岳、真魚、上大迫祐希、若杉凩、ほか
原作:大前粟生「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」(河出書房新社 刊)
監督:金子由里奈
脚本:金子鈴幸、金子由里奈
撮影:平見優子
録音:五十嵐猛吏
編集:大川景子
スチール:北田瑞絵
音楽:ジョンのサン
主題歌:わがつま「本当のこと」(NEWFOLK)
製作・配給:イハフィルムズ
© 映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
『ぼくたちの哲学教室』
2023年7月24日(月)13:00〜
“ やられたら、やりかえす? それでいいの? ”
「平和の壁」に分断された街、北アイルランド・ベルファスト。
不安定で不透明な世界を生きる子どもたちとケヴィン校長の「対話」の授業。
[INTRODUCTION]
人生は正解のない問いの連続
考えて、考えて、歩む
北アイルランド、ベルファストにあるホーリークロス男子小学校。ここでは「哲学」が主要科目になっている。エルヴィス・プレスリーを愛し、威厳と愛嬌を兼ね備えたケヴィン校長は言う。「どんな意見にも価値がある」と。彼の教えのもと、子どもたちは異なる立場の意見に耳を傾けながら、自らの思考を整理し、言葉にしていく。授業に集中できない子や、喧嘩を繰り返す子には、先生たちが常に共感を示し、さりげなく対話を持ちかける。自らの内にある不安や怒り、衝動に気づき、コントロールすることが、生徒たちの身を守る何よりの武器となるとケヴィン校長は知っている。かつて暴力で問題解決を図ってきた後悔と挫折から、新たな憎しみの連鎖を生み出さないために、彼が導き出した1つの答えが哲学の授業なのだ。
世界を魅了する!
北アイルランド版『ぼくの好きな先生』
北アイルランド紛争によりプロテスタントとカトリックの対立が長く続いたベルファストの街には「平和の壁」と呼ばれる分離壁が存在する。1998年のベルファスト合意以降、大まかには平和が維持されているが、一部の武装化した組織が今なお存在し、若者の勧誘に余念がない。争いの記憶は薄れやすく、平和を維持するのは簡単ではない。その困難はケヴィン校長と生徒たちの対話の端々にも現れる。宗教的、政治的対立の記憶と分断が残る街で、哲学的思考と対話による問題解決を探るケヴィン校長の大いなる挑戦を映画化したのは、アイルランドで最も有名なドキュメンタリー作家のナーサ・ニ・キアナンと、ベルファスト出身のデクラン・マッグラの二人。およそ2年に及ぶ撮影期間中にパンデミックが起こり、インターネット上のトラブルという新たな問題が表面化するなど、子どもをめぐる環境の変化も捉えている。ケヴィン校長と生徒たちによる微笑ましくも厳粛な対話がニコラ・フィリベールの『ぼくの好きな先生』を彷彿とさせ、国内外の映画祭で多くの賞を受賞した注目作!
『ぼくたちの哲学教室』
[2021年/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス/英語/16:9/5.1ch/102分]
監督:ナーサ・ニ・キアナン、デクラン・マッグラ
出演:ケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男子小学校の子どもたち
原題:Young Plato
日本語字幕:吉田ひなこ/字幕監修:西山渓
後援:駐日アイルランド大使館/ブリティッシュ・カウンシル カトリック中央協議会 広報推薦
配給:doodler
© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d’oeil films, Zadig Productions,MMXXI