毛皮反対と業者の生活・・・前回の続き
昨日、『「毛皮反対」と「業者の生活はどうなるのか」とか』という
記事を書いたのですが、すみません。
後から読み返すと記事の締めくくりが
かなり乱暴だったなと、反省しました(^_^;)
書き終わってしばらく経って読み直すと
自分の中で記事の印象が随分変わりますね。
というわけで、結論のやり直しをしたいと思います(爆)
時間や技術、需要と共に無くなってしまう
業種や職業についている人はどうしたらいいのか?
例えば動物愛護の意識があるレベルまで浸透して
毛皮や羽毛用の動物の飼育が禁止されて
業者が干されそうな場合。
動物愛護団体に責任を求めるのは
筋違いだし、問題解決の糸口にはなりません。
なんでかというと理由は大きく分けて2つ。
1.そもそも動物愛護団体に資金はない
資金があるところも存在するかもしれませんが
(中には寄付ばかり募って、動物のためには使われずに
私服を肥やすばかりの悪質なところもありますし)
大抵は、団体の資金は会員の自腹だったり
寄付金も動物の保護と飼育、譲渡に
目的を限定されている事が多いので
動物の毛皮や羽毛、生体販売の業者に援助する
という目的のために使う事はできません。
ってか、基本的に動物愛護を個人でやっている人も
活動をしっかりやってる動物愛護団体も貧乏です。
自分で仕事をしながら、動物のために出費して
寝る時間も削っているような状態なので、資金がありません。
2.業者をコンサルタントする知識がない。
動物愛護団体は動物の保護と世話については
啓発もしますしプロだと思いますが
業者や職種のコンサルタントに関しては
本業でやってない限り、知識も経験もありません。
いわば、医者に会社の経営を相談するようなモノ。
医者には医者の本分が、
動物愛護団体・個人には動物愛護の本分があるのです。
ですから、動物愛護に
「生計を立てられなくなるから援助しろ」は
賢い助言でも、まともな意見でもありません。
ではどうするか?
前回の記事の最後に紹介した
「消える仕事」認定されてしまった職業に就いている人は、今後どうすればよいのだろう?
という記事にあったように
「周りに助けてもらえる力」のようなコミュニティー力。
いわゆる相互支援しあえるコミュニティを持つ
という外的環境を作る事に加えて
顧客や市場調査、自分が本当に提供したいのは何か?
という思考労働が必要なんじゃないかなぁ?
と素人ながら思います。
例えばダウンジャケットの何が問題かというと
「羽毛のために飼育し、生きたまま羽をむしり、
4回もそれを繰り返し、死んだら廃棄処分」というところ。
(意見はいろいろあるでしょうが、ざっくりまとめました)
動物愛護も 「動物から取られたモノ全てをNG!」という所から
「ストレスの極力ない環境で育てられた 動物を食肉、
余ったモノ(毛皮や羽毛)などを加工販売するのはOK」
というふうに幅広い価値観があります。
食肉の余りを加工・販売すれば
当然、圧倒的に数が減るので高価になりますが
希少性、付加価値が増します。
あとは、どうマーケティングをしていくか…ですよね。
(それについて私は専門家ではないので明言しません)
業者として生き残りたいなら
そういう戦略?試行錯誤?も必要だと思うんですよ〜。
参考:
岡山発!!ペットショップで保護犬を譲渡する理想のビジネスモデルが日本でも!!
生体販売を辞めて、保護犬を譲渡するという進路変更をしたペットショップです。
今まで生体販売をして利益を得ていたわけですが、保護された犬を譲渡し
譲渡された飼い主から相談、ペットフードやグッズの販売に力をいれるという
180度、方向転換をしたショップです。
結局、「動物愛護のせいだ、援助しろ」という
責任転嫁・他人任せな思考回路では
どうにもなりません。
完全に淘汰される側の道をまっしぐらです。
業者の皆さん、ここはひとつ早めに
自分の立ち位置を今一度考えてみては如何でしょう?
という何か身も蓋もない結論で締めくくらせて頂きますwww
………って、あれ〜?
こんなはずじゃなかったのに……(^_^;)
うちのネコ様、、、超絶クール〜と自画自賛(笑)