豚ヒレのロースト 大地の塩 人参
ちょっと大胆に盛り付けた人参のソース。
簡単に出来る人参のピュレをベースにしています。
多めに作ってストックしておき、パンに塗ったり、他の料理の付け合せにも出来ます。
| 材料 2人分
【豚ヒレのロースト】
豚ヒレ ... 260g
タイム ... 2枝
塩 ... 適量
※ タイムはなくても結構です。ローズマリーなど、お好きなハーブを合わせても香りがよくなります。
【大地の塩】
根菜の皮
※ 今回は人参の皮を使いました。ごぼうの皮やねぎの青い部分もおすすめです。大根やかぶなどの水分の多い野菜はおすすめしません。
塩 ... ローストした根菜の皮に対して80~100%
※ 今回は岩塩を使いました。
【人参のピュレ】(出来上がりから 15g / 1人分)
人参の薄切り ... 150g(1本)
無塩バター ... 5g
塩 ... 少々
※ 有塩バターを使う場合は塩の量に気をつけてください。
水
【人参のソース】
上記の人参のピュレ ... 30g
牛乳 ... 15g
塩 ... 少々
|作り方
【大地の塩】
1. 人参の皮を数日間、からからになるまで放置する。
※ 別の料理で出た皮で結構です。
2. 天板にクッキングペーパーを敷き、1.の人参の皮をのせ、130℃位の低温のオーブンで2~3時間かけて黒焦げにする。
3. 2.をブレンダーなどで粉々に粉砕し、茶こしなどでこす。
4. 3.の重量を量り、80~100%塩を加え混ぜる。
※ 塩は一気に加えず、少しずつ加え、お好みの塩加減に仕上げて下さい。
5. タッパーなどに入れ、防湿剤とともに室温で保存する。
【人参のピュレ】
1. 人参のうすぎり、無塩バター、塩を鍋に入れ、汗をかかせるように低温で火を通す。
2. 1.の人参がしんなりしてきたら、ひたひた強になるように水を加え、沸かす。
3. 2.の水が沸いたらごく弱火にし、蓋をし、30分を目安に火を通す。
4. 3.をブレンダーなどでピュレ状にする。
【人参のソース】
1. 上記の人参のピュレと牛乳を鍋に入れ、温める。
2. 塩を加え味を調える。
【豚フィレのロースト】
1. 豚ヒレを冷蔵庫から出し、塩をし、室温に戻す。オーブンを120℃に予熱する。
2. フライパンに油少々(分量外)を敷き、中火で1.の豚の表面を色よく焼く。
3. 2.の豚ヒレをアルミホイルで包み、予熱したオーブンで、15~20分かけて加熱する。途中、1~2度豚フィレを返す。
※ 豚ヒレの一番厚い部分に竹串や楊枝を刺し、2~3秒してから唇の下辺りに当ててみて下さい。冷たければまだ芯まで加熱されていません。じんわり温かければ芯まで加熱されています。
4. 3.の豚ヒレをオーブンから取り出し、温かい場所で10分くらい休ませる。
【仕上げ】
1. お皿に人参のソースを敷く。
2. 大地の塩をお皿にまく。
3. 人参のピュレを盛り付ける。
4. 豚ヒレをカットし、盛り付け、タイムをのせる。
|食材について
豚ヒレ
最上の部位とされ、やわらかく、味の良さが特徴。
「たんぱく質」... 豚肉には吸収効率にも優れた良質なたんぱく質が豊富。フィレは、100g中22.7gのたんぱく質が含まれています。低脂肪・高たんぱくな非常に優秀な食品です。
「ビタミンB1」... 疲労回復のビタミンと呼ばれるビタミン。
牛肉に比べて約10倍で、全食品類の中でも断トツの多さ。体内で糖質をエネルギーへと変換するのに必要な栄養素であり、疲労回復や倦怠感を緩和させる効果があります。
炭
古代中国やエジプトで毒抜きとして使用されていたという炭。
食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整えてくれるといわれています。
炭を摂取すると、体内の毒素や老廃物を炭が吸着し排出を促します。
デトックス効果、ダイエット、美肌、アンチエイジング、口臭改善などの効果が期待できます。
ただし、摂りすぎには注意して下さい。また、薬を飲んでいる場合には摂らないようにして下さい。
人参
「βカロテン」... 体内で「ビタミンA」に変化し、皮膚や粘膜の抵抗力を高めるので、肌の健康を保つ効果が期待できます。
「カリウム」... 体内の余分な塩分を排出する働きがあります。
この働きにより、血液の循環が良くなる事が期待できます。
「食物繊維」... 腸の働きを活発化させて便通を良くする効果があります。
便秘が解消され、肥満や生活習慣病の防止になります。
|脳への効果
豚フィレに含まれる「ビタミンB群」の内でも、「ビタミンB12」は自律神経に直接働きかけ、自律神経の安定化を促します。
|腸への効果
炭と人参の食物繊維が腸内環境を整えます。
また、炭は毒素や老廃物を吸着し、体外へ排出する働きがあるので、腸内環境改善効果が期待できます。
|筋肉への効果
豚フィレの良質なたんぱく質が筋肉の生成には欠かせません。
人参に多く含まれる「カリウム」は、水を溜め込む性質の「ナトリウム」を排出する性質があるので、体内の「ナトリウム」と「カリウム」のバランスを取り、身体の浮腫みを防いでくれます。
また、「カリウム」には筋肉の収縮を正常にする効果が期待できます。
|栄養素
豚ヒレ / 130g
エネルギー:169kcal
たんぱく質:28.9g
脂質:4.8g
炭水化物:0.4g
付け合せ
エネルギー:15kcal
たんぱく質:0.4g
脂質:0.3g
炭水化物:3g
合計
エネルギー:184kcal
たんぱく質:29.3g
脂質:5.1g
炭水化物:3.4g
1人分。文部科学省作成の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」に基づいた栄養成分表です。
豚ヒレのローストは、焦らず、じっくり火を通すのがコツです。
決して難しい料理ではないので、ぜひトライしてみて下さい。
他にも「豚ヒレのロースト」の料理があります。
付け合せの参考にしてみて下さい。