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Three Lions、22年ぶりの歌。【旅と音楽】

2018.07.09 14:28

ワールドカップロシア大会。日本代表の活躍のあとも、連日ドラマが生まれていますよね。

フットボールがこんなにも人の心の深くにあるのか、と感動する毎日です。

そんな中見つけたニュース、inイングランド。

この歌が22年ぶりにヒットしている、というお話です。

Three Lions。22年前(1996)に発売された、フットボール応援ソングです。

ちょうどその年、ユーロサッカーの開催国がイングランド。

おまけにマンチェスター・ユナイテッドがイケイケの快進撃を続け、

ついでにマンチェスター出身のOasisのCDは飛ぶように売れ。

いろいろあって私は、渦中のマンチェスターに住んでいました。


街中、フットボールモードでしたね。

子どもは顔に、フェイスペインティング。

みんなマンUか、イングランドのユニフォームを着て歩いていて。とにかく楽しそうでした。

この歌も、当時ずいぶん聴いたのですが、ただ私は意味を知らなかったのです。

今、歌詞をよく聞くと、あまりにもイングランドサポーターの思いが伝わってきて

胸が熱くなるんですよね。

なんと言われようと、俺たちは期待しているよ、という思い。

夢を見続けるよ、という思い。


当時の私はサッカーには1mmも興味がなく。

冷ややかな目でその熱狂ぶりを見ていました。

勝手に盛り上がってればいいじゃん、くらいの勢いで、

完全中二病モードでした(英語も勉強しなかったし)。

ああ、今の私から見たら、1発デコピンしてやりたい。


ユーロ96では、居並ぶ強敵を破り、ベスト4へ進出したイングランド。

惜しくもPK戦でドイツに敗れ、決勝進出を逃します。

私が住んでいた家は2軒の家がくっついたような形だったので、要は壁1枚で隣の家と接していました。

PKを決められなかったときの、隣の家から響いてきた叫び声。

あの国の人にとって、フットボールがどれだけ、魂のこもったものか。

血の通った文化であったことか。

今は、もっと歩み寄って、踏み込んでみりゃよかったと思うのです。


***


あのとき、飛び込んどけばよかったなあ。

22年経って、旅行ライターという。

すべての文化へのリスペクトが必要な職について、なおさら思うことです。

あの頃、ただのヒットソングと思って歌っていた、Three Lions。

今年はちゃんと意味を理解して、ベスト4の試合を見ようかな〜と思います!



***


追記。

私は3ヶ月、マンチェスターの公立中学校に通いました。

日本に帰る前の最後の授業の日、英語担当のMr.Smithが「日本に帰っても頑張ってね」と言って、授業中にOasisの「Wonderwall」という曲を弾き語りしてくれました。

Mr.Smith、ものすごく川平慈英氏にそっくりで。それ以来、あの日の記憶はどうしても「川平慈英氏がオアシスの歌を歌っている」光景になってしまいます。




さてさて、私は明後日から台湾の予定です。

台風とかち合わないかしら。

旅人フォトライター ウエミチメグミ