プレスガラス(2)
2018.07.10 08:55
以前もプレスガラスについて書きましたが、古い硝子の器で、一番良く目にしたり、お手に取って頂きやすいものがプレスガラスだと思います。
日本では、品川工作分局(明治10年 西暦1877年 官制改正で品川硝子製造所を品川工作分局と改称)で外国製プレス機が導入され、製造が始まりました。
では、海外では…
アメリカで1827年にプレスガラスが開発されます。
フランスでは1830年、バカラなど高級なクリスタルを扱うメーカーが品質と生産性の向上のため、プレスガラスの技術を使用しました。こうして1800年代半ばには、量産化体制が確立し、普及していきました。
陶器、磁器の器もそうですが、割れてしまえば処分されてしまうものが、今も尚 残っていることに、また、そんな器に出逢えたことに、物の儚さと美しさを感じます。
そんな美しい器をお手にとっていただき、硝子の厚みや重みを感じとっていただけたら嬉しく思います。