7月9日 日高→二風谷(平取)→新冠(102km)
昨日は、あんなに良い天気だったのに、今日は再び雨模様。
こちらの方達も弁解でもするように、「こんな事、初めてなんだけど……」と、皆口々におっしゃる。北海道に梅雨はないって? もう時代は変わったんですよ。
これは、もう本州も関東あたりの6月の気象です。
そんなこんなで、土砂降りの雨の中、一行はアイヌ民族の聖地、平取町二風谷へと向かったのでした。
二風谷には、「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」と、「萱野茂二風谷アイヌ資料館」があります。
それに加えて、「びらとり温泉ゆから」がセットで1,050円のおトクなセット割引券があるというので、迷わず購入。
まずは、博物館の方から見学です。
館内では、修学旅行の高校生の団体にアイヌ文化についての説明がされていて、アイヌ民族はムダな殺生は好まない民族である事など、耳をダンボにして聞き入ってしまいました。
この博物館は、文化や生活といったものが中心となった展示となっており、木彫りの生活用品や、木の皮から糸を作って紡いだ織物など、何でも自然の中から、生活に必要な物を自らの手によって創り出すという伝統技術に感心することしきり。
また、和人との交易で手に入れた反物をベースに、民族の刺繍の洒落たデザインをあしらい、オリジナリティ溢れる独自の民族衣装に仕立て上げるという、文化の融合を楽しんでいた様子も伝わってきました。
和人の略奪さえ無ければ、もっと別な形で、その民族性に磨きをかけ、とりわけ文化や思想面において、和人に対して影響を与える存在となっていたに違いありません。
今の日本社会にはない、本当のリーダーの資質を持った者が存在する社会。
憧れますね。
明日は、更に隣町にある アイヌの歴史がわかる博物館にも行ってみようと思います。
駐車場で、ふと目に止まったマンホールの蓋ですが、アイヌ模様に見えてしまうのは私だけ?
さて、気を取り直して、萱野茂さんの資料館へ。
この資料館は、アイヌ語の表記に着手され、その後国会議員も務められた萱野茂さんの所蔵品を中心に展開されている資料館。
元々の収蔵品は新しい博物館の方へ寄贈され、資料館には、萱野さんが収集された物や、ご夫婦お手製による、アイヌ文化、生活用品を中心に展示されています。
さて、二風谷では博物館、資料館と雨に打たれ続け、すっかり身体が冷え切ってしまったKY夫婦。
速攻で、セット割引券を手に、近くにある温泉♨️「ゆから」へと向かったのでした。
このセット割引券、おススメですよ。
そして、この日の宿営地は、
道の駅「サラブレッドロード新冠」。
新冠町は、名馬の産地なんですね。
このお馬さんは「ハイセイコー」。
私が生まれて初めて競馬というものの存在を知った、その時代一世風靡した伝説の名馬です。
この道の駅のスゴイところは、24時間営業のコンビニが同じ敷地内にあり、更に、通りを挟んで、またまた24時間国内大手コンビニ、その隣にはコインランドリー、ガソリンスタンドと並んでいるところです。
⭐︎おすすめの道の駅認定⭐︎ 道の駅「サラブレッドロード新冠」
その傍で、閉店を余儀なくされたと思られるリカーショップ、個人経営のスーパーの建物もあり、やるせなさを感じてしまいますが……。
……で、この道の駅には、恒例の隣接建造物があります。
「レ・コード館」です。
全国から集められた90万枚のレコードが収蔵されているそうです。
レコードは、鑑賞も出来るそうなので、ご興味のある方は、是非お立ち寄りください。
ということで、明日は晴間が見えるといいんですがね〜〜。