赤ちゃんをどんな風に抱っこする?
赤ちゃんは生まれてすぐはふにゃふにゃで抱きにくいですよね。
特に第一子だと、親も慣れなくて力の入りすぎた抱っこになりがちではないでしょうか。
産院では授乳のために横抱きを教えてくれるところが多いのかなと感じます。
ところが、授乳してないときにも同じ抱き方をしていると、親子共に負担が大きいんですよ。
子の負担
・股関節を圧迫しやすくなる
→横抱きにすると、赤ちゃんの骨盤の位置を親の体に押し付けて固定することになります。自然なM字開脚を維持するのは難しくなります。
・体がねじれやすい
→横抱きの場合、赤ちゃんの上半身は上を向いてるのに下半身は横を向く場合もあります。逆に上半身は横を向いてるのに下半身は上を向く場合もあります。
・呼吸もしづらい
→仰向けで寝転がり、腕を体に沿わせた状態だと、大人でも呼吸はしづらくなります。
ましてや、それまで羊水の中を浮いていた赤ちゃんがその状態で長時間置かれると、大気圧で肺を押してしまうことになります。
・頭が不安定
→首後ろを支えましょうと多くの育児書に書かれている通りに、赤ちゃんは首が座っておらず自分で頭を支えることができません。横抱きした場合、不安定な頭を支えるために首後ろを親の肘~腕(慣れない方は手)で支えます。線(もしくは点)で支えられることになり、不安定な状態になります。
親の負担
・赤ちゃんの頭側の腕に負担が大きい
→重くて不安定な赤ちゃんの頭を支えるために、肘~腕(もしくは手)を必ず使わないと横抱きはできません。不要な力を入れ続けていれば、腱鞘炎にもなりかねません。
カンガルーケアの様子を想像してみてください。
縦抱きは親の肩から胸辺りに赤ちゃんの頭を乗せるので、片手を赤ちゃんの頭を支えるのにずっと使用しなければならない…ということはなくなります。
・愛情ホルモンのオキシトシンが分泌しやすくなる
→親子での接触面積も大きくなり、赤ちゃんにとっては親の体温と息使いで心地よく落ち着く環境です。
母親にとっては、母乳が出やすくなる影響もあるとか。
愛しいな~という感情が、自然と出てくるのもオキシトシンの効果です。
なんだか横抱きがしんどいな…と感じたら、縦抱きをオススメします。