ロンドン留学記:興味深かったこと。中国の方は、『リハビリ』って知らないみたいです。
おはようございます。 夢のまち訪問看護リハビリステーション 都賀の理学療法士の倉形です。
この自己紹介もとりあえず、今日までです。寂しい。。。
ということで、今日は、興味深かったこととして、中国人留学生におけるリハビリの知名度に関して書きます。
私が受けている8週間の英語コースの受講生の9割が中国の方です。
オリエンテーションをしながら、何人かの方と話をしました。 話すことはどうしても表面的なことになりがちなので、専攻の話になります。
細かい話ですが、理学療法はアメリカ英語では Physical therapy、イギリス英語ではPhysiotherapyです。
で、みんなに『Physiotherapyを専攻するんだ』というと。。。
タイ人の弁護士 → 理学療法士を知ってる。
チリ人の国家公務員(建築関係を専攻)→ 理学療法士を知ってる。
イギリス人のUCLのスタッフ→ 理学療法士を知ってる。(Wow!! Cool. のお言葉を頂く)
で、何人かの中国人留学生にも話を聞いたんです。そうしたら、誰も知らなかったです。 5、6人に話しかけました。すでにグループができているので、一人になっている人だけを狙いました笑
PhysiotherapyもRehabilitationも通じませんでした。中国の方でイギリスの大学院に留学するということは、ミドルクラス以上の家庭のお子さんだと思うんです(中には、超優秀でどこかしらの経済的サポートを得ている場合もあると思いますが)。そういう方でも、リハビリのことを知らないんです。で、拙いながらも、「治療の一種で、病気やけがの後に身体機能を回復させるためにエクササイズを使うんだよ」とか説明しました。 『あっ!!プロスポーツ選手がやるや~つね!!』というリアクションが返ってくることもありました。
PT協会からくる会報で中国のPT協会と何かをしたという記事を見たような気がしないでもないので、理学療法士のようなリハ専門職がいないということはないと思うんです。そういえば、中国のPTが脳卒中片麻痺に対する鍼治療の効果を調べる論文を書いているのを見ました。やっぱり、リハ専門職はいると思います。 しかしながら、ミドルクラス以上の方でも知らないくらいリハビリテーションはマイナーなんですね。
倉形『病気やケガした患者はそういうのやらないの?』と聞いたら、
中国人留学生『やるのかもね?お金が十分あったら。ハハハ』とのことでした。
保険制度が違ったりするのでしょうし、同じようにはいかないのかもしれません。 単純な国の経済レベルの話じゃないと思います。もしそうであれば、中国よりもタイやチリは経済が強くないはずなので、話の筋が通りません。
文化的な違いなのかもしれません。興味深い。
しつこくキャリアゴールを書きますが、私のゴールは『日本を含むアジア地域で、全てのリハビリ対象者がエビデンスべースドのリハビリに適切な価格でアクセスできる社会を実現する』です。中国の方も適切なリハビリにアクセスできるようなお手伝いがしたいなと思いました。
今日も、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました
理学療法士 倉形