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いけばな  八代流  (一宮校)

いけばなを習う、ということ

2023.06.27 01:53

あまり乗り気でないままに、始めてしまったお稽古だったはずなのに、

今では猛烈に打ち込むほどになっているわけですが、



そうさせたエネルギーって、何なのか?

みたいなことを、振り返って考えてみたんですよ。



同じ材料で、いけばなをいけても、出来上がる雰囲気が違ってくることを知ったとき。

どんな要因があって、違いがでてくるのかということに、まずは興味を持ちました。


そこに、個人の持っている感性だけでなく、テクニックも重要になってくることに

気付いた時、さらに興味が湧いてきた感じだったような気がしています。


テクニックの習得には、教えてもらうという視点ではなく、

自分から気づくことという視点の方が重要だと、今では感じています。



ここに気付いた時、いけばなの面白みが増し、切磋琢磨し始めると、

いろんなことが巻き起こってくることにもなったわけですが、


「下手とか、上手とか、そういったことではなく、

いかに真剣に自分自身に向き合っているのか、ということが大切なのだよ。」って、

大先輩から、声をかけていただいたことがあったんですよ。


展示してある作品に、それを感じ取ることができるものに出会うと、

観ている側として、昔を思い出してワクワクするんだって、大先輩からのお声掛けに、

自分自身を信じてみようっていう軸を獲得しましたね。

私の中で、迷いが消えた瞬間でした。


そんな大先輩が、虹の橋を渡ることになりました。

その先輩は、菊が一番好きだったってことを、最近になって知りました。


これからは、私もワクワクをもらう側になっていくんだなって思っています。



いけばなって、日本の大切な伝統文化だなって、噛み締めることになった一幕。