若狭 12 お水送り 神宮寺
おはようございます。
赤やせ(赤夜叉)です。@福井県立若狭歴史博物館
今日は「お水送り」の舞台である若狭神宮寺をご紹介いたします。
(画像は「おばまナビ」より。)
東大寺二月堂でおこなわれる「お水取り(修二会)」は有名ですが、
ここ小浜でおこなわれる「お水送り」はあまり注目されていません。
そもそも「お水取り」は小浜の遠敷明神(おにゅうみょうじん)という神様が、
二月堂で開かれた神々の集まりに遅刻してしまい、
お詫びとして若狭の御香水(清らかな水)を奉ることになったことが、
その始まりとされています。
お水取りとお水送りは一体のものなのです。
御香水はこの若狭神宮寺にて汲まれます。
本堂はなんとも寂び寂びとした雰囲気です。
小浜でも山に入ったところですので、
あたりは緑が深いです。
本堂からの緑。
世俗を離れた感じです。
ここにも北前船の名残が。
櫓櫂でしょうか。「江差追分」とあります。
北海道江差からの奉納です。
御香水が汲まれる「閼伽井戸」へと緑の中を分け入ります。
椎の木です。樹齢500年以上とあります。
神秘的です。
この一帯には、こうした古木がいくつもあります。
「閼伽井戸」です。
ここで汲まれた御香水がお詫びとして二月堂に奉られたのです。
清らかな水がこんこんと湧いています。
お水送りの際には、ここで汲んだ御香水を近くの「鵜の瀬」というところまで運びます。
(画像はFUKUI若狭ONE WEBより。)
手に松明を持って山道を練り歩きます。
一般参加もできます。
ちなみに「古志」の稲垣雄二さんは参加されたことがあるそうです。
お水送りの松明。
「若狭 2 敦賀〜小浜」ですでにご紹介したものです。
「鵜の瀬」は東大寺二月堂の若狭井につながっているとされており、
「鵜の瀬」から御香水を流します。
鵜の瀬へ続く道。
次回は鵜の瀬をご紹介します。
良い一日をお過ごしください。