超人ザオタル(110)明白な真実
2023.06.28 00:16
この状況はこの世界では起こりえません。
瞑想の中においてのみ起こることです。
そして、この状況を作り出すことが、真の自分を理解することになるのです。
なぜなら、そこにいま真の自分としているという実感があるからです。
この実感が自分を理解することになります。
いまそれ自体でいるのなら、他に何か説明がいるでしょうか。
真の自分でいることは、シュマ殿が感じている思考よりも明白です。
よく感じてみれば、明白ではないということが難しいのです。
ただ、自我が横槍を入れるために、明白ではない気がしているだけです。
それは瞑想中に調べればわかること。
思い込みにとらわれず、そこで真実をしっかりと確かめることです、シュマ殿」
シュマは一言も聞き漏らすまいと真剣な表情で聞いていた。
「瞑想中に何をするべきかがよく分かりました。
そしてなぜ瞑想が必要なのかも。
ただ、この修行は続くわけですね。
私は何を目的として修行しているか、
なぜこの修業をしているのかが分かりました。
これだけでも大いに励みになると感じています」
シュマはそう言って、安堵の表情をした。
「付け加えるなら」
私は言葉を続けた。
「焦点というものは、真我から思考に飛んでいくだけではない。
思考から真我へ戻ることができる。
つまり、いまこうしていときでも、
世界という思考に焦点が合っているときでも、
そこから真我へと戻ることができるということ。
瞑想で真我のでいることができるのなら、
焦点はその場所を知っていて、
どんなときでも、そこに戻ることができるということです。
つまり、それは真我を見失うことはなくなるということ。
真我は精神的な体験などではなく、常態の現実なのです。
そして、それが真の『私』だということです」