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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

神奈川県高校入試の高校別合格者平均点と合格者平均内申からわかること【湘南・鎌倉・茅ヶ崎北陵高校等編】

2023.06.29 15:05


今年も全県模試さんから貴重なデータを教えてもらえました。それが前回の県入試の「合格者平均点」と「合格者平均内申点」です。


その名の通り、合格者たちの平均の数字をとったものなのですが、あくまで全県模試さんの調査の範疇で、全ての受験生のものではないことをご了承ください。ただ県内で最も母集団の多い模試ですので、信頼性は高いです。


今回は、湘南高校、鎌倉高校、茅ヶ崎北陵高校を中心に見ていきたいと思います。



まず表の見方からご説明しましょう。縦軸が高校名、横軸がそれぞれの要素となっております。横軸は左から順に、合格者の平均内申点、合格者の学力検査平均得点、「これを取れば大丈夫」という得点、合格者最低点、倍率となっています。


赤い数字が昨年と比べて上昇したもの、青い数字が昨年と比べて下降したものです。その高校にとってどんな受験だったのかが分かりやすくなっていると思います。


2023年度の受験情報としては、平均点が上がった入試です。2022年度の学力検査の入試合格者平均点は287.6点、2023年度は292.8点です。ただこれには国語の平均点上昇(簡単すぎた)が大きな理由を占めているため、元々国語が満点に近い上位層ではそんなに影響は見られなかったように思います。


また、基本的な考え方としては、倍率が上がれば安心得点やボーダーは上昇します。競争が熾烈になるということですね。


それらの情報を踏まえて、中身を見ていきましょう。今回は、学力向上進学重点校やエントリー校に注目していきたいと思います。


神奈川トップ校の一角、湘南高校は、倍率・合格者平均得点・ボーダーが上がりました。内申は下がりましたが誤差みたいなもので、元々チャレンジングな入試をする子が多い高校でもあります(もちろんオール5の子も多いです)。安心得点の下降は前述の通り国語の頭打ち(元から100点近いからテストが簡単になっても100点近くで変わらない)と理社の平均が下がったことに理由があるのかもしれません。


湘南高校や横浜翠嵐高校で合格が安心の点数を取るには、一科目90点以上が目安です。ただ、数学は科目の特性上9割を取るのが難しいので、英国100点近く、数学7・8割、理社9割といった得点の仕方が目安になるかと。厳しい戦いですよね。でもそれだけ魅力的な高校ということですから、志望するなら狙っていきましょう。


海沿いの人気校、鎌倉高校は倍率を下げたのですが、ボーダーは維持。合格者平均点も上がっています。受験者の層が厚くなった感じですね。ちょっと平塚江南さんのデータが載っている表も見てみましょう。

これを見ても分かる通り、鎌倉高校は少し前まで「比較すると平塚江南が選ばれる」イメージでしたが、最近では「比較すると鎌倉!」という風に見られる傾向が高くなっているようです。


この状況を踏まえて次の入試では平塚江南さんが大胆な選考基準(学力検査重視)を採用しました。鎌倉高校、平塚江南、そして後述の茅ヶ崎北陵高校とうまく棲み分けができるのか注目です。まぁ、元々雰囲気が全然違うので、レベル関係なくそこの部分を見てほしいかなというのは個人的にあります。↓ほらね。

続いて、真面目な人気校、茅ヶ崎北陵高校も倍率を下げました(まぁ、下げても高いですが)。ボーダーにも影響が見られます。この倍率を低いと見るか高いと見るかで今年の志願者数が変わりそうです。


違う記事でも扱う予定ですが、下記のようにSOFTSの面々(特に七里ガ浜と大船と藤沢西)の倍率が上がっていることから、特色検査がある学力向上進学重点校やエントリー校を避けて、近隣の人気校を選んだ子というのも一定数いそうです。これも一校一校雰囲気が違うので、選んだ高校が自分に合っていると思えたなら、最高の選択だと思います。



最後に、湘南・鎌倉・北陵のどの高校も合格者平均内申が下がっていますが、それだけテストや特色検査の影響が大きかったということもあるのでしょう。いくら内申を持っていてもその2つで失敗すれば合格できないというシビアな入試です。また、内申を持っている子が私立に流れたということもあるのかもしれません。


今の時期(6月現在)はまだ自分の内申点や学力で志望校を決める時期ではありませんが、目標は大切です。日々の努力が内申や学力検査の得点につながっていきますから、「もう勝負が始まっていること」を自覚して、上記の点数を目安に勉強を進めていきましょう。


各教科の対策などは入試対策のページをご覧ください。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

こういうデータに触れながら、自分の中の熱を高めていこう。