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【潜入レポ】京都・長岡京、町家のリノベカフェ!「おばんざい&お酒 なかの邸」今秋OPEN!!

2018.07.13 09:00

2018年の11月、新しいグルメ&観光スポットに生まれ変わる国登録有形文化財の中野家住宅。報道関係者向けの内覧会へ行ってきました~。

ここは阪急「西山天王山駅」から徒歩5分ほどの場所。中野家住宅はかつて西国街道沿いにある酒屋だったんだとか。

農家と町家の特徴を併せ持つ、そして茶室までアル!とっても広いお屋敷。京都市内の“鰻の寝床”とは違った趣で、郊外の京ならではのたたずまいでした~。

観光客気分で中へ入ると、なんと中小路市長も!テレビや新聞の記者さんたちもずらりスタンバイ。どうやら、長岡京市のBIGプロジェクトのようです。この取材緊張するなぁ…(汗)

さてさて、新たな観光拠点となる「なかの邸」とは、一体どんなところになるのでしょうか?? 

【グルメ①】メニューも味も日替わり!京都のおばんざい「なかの邸」

京都観光で惹かれるキーワードって、やっぱり「おばんざい」ですよね。長岡京近郊の野菜を主に使った日常のお惣菜が定番メニュー。

※写真はイメージ

管理栄養士や料理のプロのレシピを取り入れつつ、地域に住まうアラ還のお母ちゃんたちのいろいろなおふくろの味が楽しめる安心価格の「おばんざいセット」を試作中。

【グルメ②】新名物!鮮度抜群の海鮮茶漬け「なかの邸」

古くから“京都の玄関口”として交通の要衝だった長岡京。今も高速道路のICが近くにあることから非常にアクセス抜群なので、いろんなところからいろんな美味しいもん、おもしろい人が集まりやすいのかも!?

※写真はイメージ

そんなメリットをフル活用して、考案されたのが「海鮮茶漬け」。丹後の海で水揚げしたばかりの魚を食べられるなんて、贅沢すぎる~♪

【空間】あの名工の名建築が長岡京に!?モダンなしつらえも素敵

カフェとなる主屋は江戸末期の建築で、こちらは昭和20年代、茶室風の建築を得意とする京都の名大工・北村傳兵衛(でんべえ)が増改築を行いました。

冷茶をいただいている写真ですが、背景の欄間(らんま)に注目。立派な庭園もさることながら、写真を撮ると欄間の美しさが際立ちますね。デザインもさまざま。

北村傳兵衛が手掛けた名建築というと、京都市内で有名な中華料理店「大傳月軒」やん!と、京都ツウならピンとくるのでは?

町家と洋風建築が融合したエキゾチックな旧北村傳兵衛邸を改修したレストランとあって近代の名建築としても人気のスポットですよね。

ここ長岡京にも北村傳兵衛が携わった邸宅があったなんて嬉しい~💛

増改築の際、敷地奥の離れの一角に茶室「皎庵(こうあん)」を新設。北村傳兵衛が手掛けた現存する希少な茶室です。

茶室の軒裏の部材に割竹を用いるのも北村傳兵衛ならではの奇抜なアイデア。こちらは竹林に恵まれた長岡京の特性を活かしたものと考えられるそうです。

玄関を入ってすぐの建具にも竹が使われていて目を引きます。

また照明にも注目!玄関だけでも3つも照明があり、いずれもインパクトのあるモダンな意匠がステキ💛部屋のいろいろな場所のインテリアをぜひチェックしてみて。

【体験】宇治茶を淹れ、苔玉、竹箸作る…京都でやってみたい3つのこと

京都でやってみたい!アレコレをワークショップで叶えてくれる場所でもあります。(コンテンツは予定)わたしがやってみたかったこととドンピシャだ。

この日は販売予定の、ティードリップで丁寧に入れる和束茶の冷茶をいただきました。

水出しならではのすっきりした甘味が美味のかぶせ茶。こんな美味しいお茶を振舞えるようになれば女子力アップしそう~。

こちらは長岡京の竹を使った竹箸作り体験。京都で有名な竹工芸の工房「高野竹工」がこの日はレクチャー。いろいろなサイズのカンナを使って箸を削り、最後はやすりで好みの細さに仕上げていきます。初めて見る珍しい道具類だけでも気分が舞い上がる~♪

自分で作った竹箸で実際に食事ができるなんて^^ 会話も弾み、より食事が美味しくなること間違いなし!(約30分で完成)

よく見ると“クジラ”が描かれたオシャレなパッケージ。お土産にも喜ばれそう。

【人】癒しの空間作りのプロ!“ほっこりはん”たち 

京都観光や日々の暮らしの疲れを癒し“ほっこり”させてくれる人&空間が「なかの邸」。

“ひょっこりはん”みたいに呼んでしまってスミマセン~。

スタッフさんたちがお出迎え♪(ゆくゆくはワークショップの先生にもなります。)

「なかの邸」を運営するのは、障がい者の暮らしをサポートする団体「暮らしランプ」。

「ほんの少し先が、ほんの少し明るくなるランプのような何気ない日常の少し先にある愉しみを灯していく」を合言葉に、コーヒー・園芸・デザインでもって世の中の人々を癒し、ハッピーにしてくれます~。

レトロやモダンという言葉が似合う中野家住宅にとてもよく映えるいでたちの代表理事・森口誠さん。(アラサー)

「なかの邸」のプロジェクトは、障がい者スタッフの得意なことを生かして、地域で働き、夜間就労もして、しっかりと工賃をもらえるようになろう!という先進的な取り組み。

日本財団の助成を受けて、京都府で「初」のチャレンジとなります。

そんな「暮らしランプ」が手掛ける向日市のカフェ「植物とコーヒーとサンドウィッチ 3」 、コーヒーの焙煎所「3」は、センスがいい上に居心地も良く美味しいと、京都でも評判で雑誌に紹介されるほど。きっと中野家住宅も素敵なお店に生まれ変わるのだと期待も高まりますね。

【まとめ】

縁側でのんびりと新緑が美しい庭を愛でながら思うこと…。

ベットタウン長岡京には、核家族がとっても多いのです。わたしもその一人。

仕事や子育てに追われて1日の終わりや休日に、京都らしい場所で“ほっこり”できるなんて~贅沢ですよね。

さらには、おばんざいのテイクアウトもできるそう。安全な食材で作ったごはんが食べられる頻度が増えるのはとってもありがたいところ。

長岡京を訪ねてきた家族や友人に自慢できそうな観光スポットが近くにオープンするのは、いち市民としても嬉しく、11月まで待ち遠しい(><)

またオープンしたら取材におうかがいしようと思います。



「おばんざいとお酒 なかの邸」に関する問い合わせ

暮らしランプ075-874-3331


写真撮影:l'atelier kicca 菊地佳那