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保健師miriの香りの庭

化学合成香料とこどもへの影響について

2016.01.14 12:59

(2013年の記事の再UPです)

ずっと気になっていた記事がこちら。


ご覧になった方もおられると思いますが、お菓子の香りの芳香剤のことですね。

香りの勉強をしている身としては、痛いニュースでした。


芳香ディフューザーについても、ものによっては正直よくないんじゃないのか?

と思っていたところ、今回の商法ターゲットはこどもとなると、

罪が深いなあ。。。と思うわけです。


実際にアロマキャンドルや芳香剤が化学過敏症やアレルギーを引き起こすという

報告や化学香料によって免疫系が左右されるという話もありますし、

化学香料を使ったものの刺激というのはじわじわと変化を引き起こします

(濃度にもよりますが)


こちらは子どもが欲しいママやパパ達への指導に使用されるチェックリスト。

海外のものですが、生活の中で曝露する可能性の高い成分や化学物質について

チェックかけて排除するために使われています。

大事なことですよね。


このチェックリストは受精前に使うものですが、

受精卵や胎児だけでなく小さな子どもにとっても、こういった化学物質に囲まれて

生活している現代においてはできるだけ不要な曝露を避ける工夫が大事ですね。


この曝露って何も特別なものによってではないところがこわいところです。


香りは嗅覚、脳で感じますから、それを考えるとこういった芳香剤は

どうなんだろうと思いますよね。


化学物質が嗅覚を介しておこす情報撹乱と神経系等を介して化学物質そのものの

侵入による脳内物質撹乱。。。。。


経済がまわることと健康を守るということのアンバランスさについては

今更ここで言うまでもないですが、リスクはリスクとして把握しておくと

いいかと思います。


これは環境保健における小児特有の課題について図にしたもの。

お母さんへの説明によく使い資料の一つです。

脆弱性という言葉があります。

傷つきやすい、とか、攻撃に対して弱い、といった意味です。


こどもが化学物質に曝露されやすいのは、上記の図にもあるように

発達期における脳をはじめとするさまざまな細胞、神経、臓器などの

傷つきやすさがあるからです。


たとえば、人間は脳内に必要な物質だけをうまく取り込むために、

いらないものが侵入しないバリア機能を持っています。

「 血液脳関間」 と言うんですけど、この機能は生後だいたい6ヶ月までは

不完全なんですね。


不完全ということは、いいものも良くないものもスルーしてしまう

ということになります。


それに加えて、環境中の有害物質が体内で消化吸収、排泄する動きにも大人とは

違いまして、鉛だと大人は10%程度の消化器吸収率が、1歳から2歳は50%と

言われていますし、腎排泄や薬物の代謝も低年齢のうちは機能的ではありません。

また、大人とは違う曝露経路もありますよね。


図のピンク色の部分にマウジングと匍匐(ほふく)とあります。

マウジングとは、手や物を口に入れる赤ちゃん特有の行動のこと。

匍匐はほふく前進のほふく。

つまり、ハイハイですね。


この匍匐もマウジングも、赤ちゃんの発達にはなくてはならない大事な

行動なのですがそれによって、もし、身近に有害であろう化学物質があった場合、

曝露してしまうことが考えられるというわけです。


母乳というのもこどもならではの特有の暴露経路になります。

発達上、必要な行動は禁止すると脳や中枢神経の発達を妨げるので

こどもが口にいれそうなものの材質とか塗料とか、そういったものの把握をして

できるだけ置かないようにする工夫も大事ですね。


あらかじめ家の中で使うものの有害性を考えた場合、どういったものがあるのか

という情報も知っておくといいのではないでしょうか。

そう考えると、海外の懐妊マネジメントで最初に指導、アドバイスされる

化学毒性チェックリストはとても大事な安全対策だと思います。