Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

私がいなくても

2023.07.02 14:25



こんにちは、

ドクターかよです。



私がいなくても

世界は回るし

日常は続くと思ったとき、

ちょっと寂しくなる。



今日はそんな話です。





私はイケイケだった時代がありまして

中学生時代は

生徒会長をしていました。

(完全に調子に乗っていた時代)




通学カバンの改正や

文化祭で飲食店の復活、

料理教室を体育館で開催など、

色々やった記憶があります。




生徒会の任期は1年。

引退すると次の学年が主役です。


私たちの学年が築いたものが

過去になる。


一抹の寂しさを感じました。




同じような体験が何度もあります。


大学生時代、

私は硬式テニス部でした。




学校にお弁当とラケットしか

持って行ってなかった。


そのくらい本気で打ち込みました。

部を同期たちと盛り上げました。




当たり前だけど、

私たちの学年が引退しても

部活は存続します。



引退すると

現役の後輩たちが輝いて見え、

次第に部から足が遠のきました。




医師になってからもです。


医局人事で

精神科単科病院に派遣されました。



派遣された病院で

スタッフさんと一丸になって

働きました。



人事で病院を去るとき、

みんな惜しんでくれました。




私がいなくなると

最初は不都合が出るかもしれません。




でも、いずれ慣れる。




私がいないのが「普通」になる。


私にしか

できないことなんてない。





私がいなくても世界は回るし

日常は続くと思ったとき、

ちょっと寂しくなる。




この気持ちの裏には


「『あなたがいないと困る。』

と、言われたい。」


が隠れている。

必要とされたい。



でも

私がいないことで

困ることなんてない。






ここまで考えて、

私にしか

できないことがないのなら

何をしてもいいなと思いました。



だったら

私のやりたいことをする。




私は来年度か再来年度に

東京に研修に行きたい。




でも、

私が辞めたら受け持ち患者さんたちは

どうなるのだろう

と考えてました。




「私が主治医でなくてはいけない」

なんてないですね。


ほかの先生が主治医になっても

問題ない。


こう思うとやっぱり寂しいけれど。






私がいなくても世界は回るから、

私は私のやりたいことをする。