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Le voyage pour vin d’Alsace -The trip for Alsace wine-アルザスワインの旅

アルザスワイナリー巡りBoehler

2018.07.13 08:52

フランスアルザスワイナリー巡り

2018年夏

Molsheim


この村には6軒のワイナリーがあり、街からも駅からも近いワイナリーが2軒ある。


そのうちの一軒で、以前も訪れたワイナリー

Boehler


ちょうど作業中だったが若い息子さんが快く出迎えてくれた。

ワインの大学を卒業し、ワイナリーに入って2年。最近は世代交代の時期なのか、若いワイナリーさんが迎えてくれる事が増えた。


新しい時代の方々は、昔と違いワイン生産を勉強して、海外に修修業に出る方も少なくない。

テイスティングルーム

アルザス風で可愛らしい内装




「どんなワインが好き?」

と聞かれ、甘い方が好みだが、誰かにプレゼントするワインも考慮するし、食事に合わせるなら辛めが良いかもしれない。と伝える。


ワイナリーでのテイスティングは、自分の好みを伝えると、適当に試飲させてくれる。

ちょっとお寿司屋に入ってなんとなくの好みを伝えて、あとはお任せで。と言うのに近いなと思う。


話はそれるがアルザスワインは日本食にも合うと言うし、お寿司に合うワインもあると言う。そう言う意味でも、寿司屋の『大将にお任せ』に似ていると言う表現は悪くないと思う。


そして最初に飲ませてもらったのが

シルヴァネ2016年

スッキリ辛口で、でもスッキリで味がないのではなく、フルーテイな香りもする

そしてピノブラン2016年

こちらも辛口。ちょっとフルーティだが、私のイメージではスッキリしすぎるくらいスッキリ。冷やしてキリッと飲めるイメージだ。食事にも合わせやすい。


そして王道リースリング2016年

王道と言ってしまうのは、やはりアルザスワインで思い浮かぶのはリースリングと言う人も多いからだ。グルメのワインとも言われ、大抵のアルザス料理に合う。スッキリ辛口だが、そこにしっかりフルーテイな香りがする。石油みたいな香りがするとも言われるが、嫌な香りじゃない。石油っぽい香りはちょっとガソリンのような香りだが、ミネラルの匂いに近い気がする。個人的には嫌いじゃない。

この3種が辛口ワイン

そして

ムスカ

ピノグリ

ゲヴェルツトラミネール



ムスカはアルザスワイン生産の1パーセントにも満たない生産量だそう。アルザスのムスカの認知度も他のワインに比べて低いことともあるだろうが、その生産の難しさにもよるんだそう。

特に他の地方のムスカは甘口な為、フルーテイな香りで辛口のムスカというのがイメージしにくく、まだそんなに知られていないのかも、しれない。


香りを嗅いだだけで、マスカットのいい香りがして、けれど飲み口は辛口でそのフルーテイさを残しながらも、スッキリ飲める。ワイナリーによっては多少甘口なところもあるが、ここはスッキリ辛口。アスパラガスに合うと言われているので、正に春のワインだ。

私はお土産にする時甘口か辛口か好みが分からない時はムスカを選ぶ。香りのせいで甘口ワインと思うが、口に入れると辛口だからだ。アスパラ以外の野菜料理にも合う。


もうちょっと甘目がと言う方にはピノグリ。けれどピノグリは甘さだけでなく味の複雑さを考えても、かなりお勧めだ。王道な辛口はスッキリ飲みやすいのだが、複雑さはほかの辛口とは違う。香りがとても複雑で、甘口でも甘すぎず個人的にはピノグリがおススメだ。


ゲヴェルツトラミネールは甘口で有名だが、その甘さにもすっかりした甘さと甘ったるい甘さがある。ここのゲヴェルツトラミネールはすっかり甘口で飲みやすい、正解な甘口だった。ライチやバラの香りがすることで有名だが、パッションフルーツやパイナップルのような香りのするゲヴェルツラミネールもある。

ここのワインは圧縮するときに時間をかけ、ゆっくり果汁にしていく。その為味がまろやかになるそうだ。確かに作り手さんの気持ちが入った優しいワインだった。


又、私の趣味は他であまり見ないワインを探す事。ここは2年前に息子さんが引き継ぎ、そこで新しく造ったというのがムスカのヴァンダンジュタルデイヴ。ムスカで造るのはかなり珍しい。ただでさえムスカのワイン生産量が少ないのだから。


兎に角、値段と美味しさで言えば、かなり美味しいワインだった。家族経営で恐らく生産量も限られているかもしれないので、日本輸出などはあまり考えていない日本かも、しれない。


逆にこの村に来たら是非おススメしたいワイナリーだ。


最終的に8本試飲させてもらった


美味しいワイナリーでかなりおススメ