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Hana ノ Namae

いざ低山へ サイハイラン

2023.07.08 09:11
(2023/6/18 青森市内)


采配蘭(さいはいらん)

ラン科サイハイラン属/多年草


"采配(さいはい)"とは、その昔、中世〜近世の時代に戦場で軍を率いる大将が兵を指揮するために手に持って振った道具で、厚紙や布を細く切ってうどんの束のようにして柄をつけたもの。

慣用句で、チームゲームの監督をしたり、チームや部署のリーダーをすることを"采配を振る"と言うのはここから来ている。

花房の形が、この"采配"に似ている"蘭"の花なので『采配蘭(さいはいらん)』。

花期は5〜6月で、花茎は直立して30〜50cm程の高さになる。淡紫褐色のそれこそ采配型のボサボサした感じの花を咲かせる。

北は北海道、南は九州まで、日本全国に分布するが、花の色は北東に行くほど赤紫が濃く、西南に行くほど褐色が濃くなる傾向があるという。

山林の林床に生育し、葉は根生葉が1枚ほど、どこか草臥れたような笹の葉に似た葉が茎の根本付近から生えている。


山の花に会う為に、すっかり雪が解けた後は低山から高山に切り替えて山登りしていたので気づかなかったが、蘭(らん)の仲間の花は、高山の登山口近くの標高の低い森林帯の中よりも、低山の雑木林の山道の奥でよく見かける傾向があるように思う。

サイハイランも、見つけたのは地元の低山の山中だった。


花言葉:人生の勝負師