新刊『奇病庭園』8/4発売
しばらく更新をさぼってしまっていました。
Twitterが滅びそうなので戻ってきました。
8月4日、新刊が出ます。
初の幻想長篇です。
『奇病庭園』(文藝春秋)
奇妙な病気が蔓延し、老人には角が生え、妊婦には翼が生え、世捨て人には鉤爪が生える世界で、天から産み落とされた双子の運命が交錯し——
終わっていく世界をお楽しみください。
パンデミックに想を得たポストコロナ文学、ではなくて、2018〜19年に書いてから諸事情あってなかなか発表の機会がなかった不憫な子です。
内容は傑作なので仲良くしてあげてください。
予約等してお待ちいただけると嬉しいです(予約はこちらやこちらからできます)。
※『奇病庭園』についてのトリガーウォーニング(ややネタバレ)※
⚠心身の病気や障碍による差別、排除の描写があります
・特に、精神疾患があると見なされた人に対する、現実の歴史における劣悪な待遇を想起させる具体的な描写があります
⚠文字を読めない人や失読症の人に対する差別、搾取の描写があります
⚠セクシュアリティやジェンダーアイデンティティを理由とした差別、暴力の描写があります
・トランスジェンダーの人物に対する差別、暴力の具体的な描写があります
・アセクシュアルの人物に対する差別や性暴力、コンバージョン・セラピーを想起させる具体的な描写があります
⚠その他、様々な差別が描かれています
(直接的にセクシュアルなシーンはありません。暴力的なシーンは少しあります)
⚠トランスジェンダーの人物の表象について
・トランスジェンダーの人物が作中で「男でも女でもない」と言われていますが、全てのトランスジェンダーがそうであることを示すものではありません
・トランスジェンダーの人物が作中で特殊な代名詞で呼ばれていますが、全てのトランスジェンダーが「男でも女でもない」ことを示すものではありません
美しい装幀は文藝春秋の大久保明子さん。
神秘的な装画は、菅野まり子さんの「山海図IIIー件、白龍」です。