Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

神奈川県高校入試の高校別合格者平均点と合格者平均内申からわかること【SOFTS編】

2023.07.03 02:43


神奈川県入試の数値を見て対策などお伝えするコーナーです。前回はこちら。


合格者平均内申」と「合格者平均得点」というのは、その名の通り、合格者たちの平均の数字をとったものなのですが、あくまで全県模試さんの調査の範疇で、全ての受験生のものではないことをご了承ください。ただ県内で最も母集団の多い模試ですので、信頼性は高いです。


今回はこの地域の人気中堅校SOFTS(七里ガ浜、大船、藤沢西、鶴嶺、湘南台)についてお話を進めていきます。



まず表の見方からご説明しましょう。縦軸が高校名、横軸がそれぞれの要素となっております。横軸は左から順に、合格者の平均内申点、合格者の学力検査平均得点、「これを取れば大丈夫」という得点、合格者最低点、倍率となっています。


赤い数字が昨年と比べて上昇したもの、青い数字が昨年と比べて下降したものです。その高校にとってどんな受験だったのかが分かりやすくなっていると思います。


2023年度の受験情報としては、平均点が上がった入試です。2022年度の学力検査の入試合格者平均点は287.6点、2023年度は292.8点です。ただこれには国語の平均点上昇(簡単すぎた)が大きな理由を占めているため、元々国語が満点に近い上位層ではそんなに影響は見られなかったように思います。


また、基本的な考え方としては、倍率が上がれば安心得点やボーダーは上昇します。競争が熾烈になるということですね。 それらの情報を踏まえて、中身を見ていきましょう。


まずこのSOFTS、軒並み倍率など上がっております(湘南台は前年が高すぎました)。1.2倍は当たり前、みたいになってきました。各々特色ある良い学校なのでこの結果も頷けます。今年もこのぐらいは覚悟しておきましょう。


ただ、今年はその特色がより選考基準に反映される形となりました。一次選考と二次選考の数値を見るとバラエティ豊かですよね。これにより「内申ないから大船かな」とか「内申あるから藤沢西とか湘南台かな」とか選考基準である程度棲み分けができるようにもなりました。


選考基準はその高校からのメッセージでもありますから、これは悪い選択の仕方ではないでしょう。ただ「そこが本当に行きたい高校なのかどうか」という考えは常に大切にしてください。内申も実力もここからの努力でまだ変えられます。選考基準だけに踊らされず、自分の行きたい高校を目指せるといいですね。


一校ずつ見ていきましょう。


まずよく比較される大船七里ガ浜です。現在の平均内申や平均得点では七里ガ浜が大船を上回っています。進路を見ると大船がまだ強いのでこの先どうなっていくのか注目です。


この熾烈な戦いは今後も続くでしょうが、ロケーション最高で人気の七里ガ浜、堅実な大船といった感じでしょうか。その中で大船は思い切った戦略に出ました。この地域では湘南も超えてトップとなる学力重視基準。特色検査こそないですが、内申とテストの比率は横浜翠嵐と同じ基準になりました。



この影響がどう出るのか、秋の進路希望調査が楽しみです。大船を目指す場合は5教科360点前後を目指して勉強を進めていけるといいですね。



続いて、一次選考の数値を改めて見ると七里ガ浜藤沢西鶴嶺が学力検査重視。どの高校も昨年順調な入試となりました。


七里ガ浜を目指す場合は、オール4以上で370点近くが目標となるでしょう。隔年現象で少し倍率が落ち着くかもしれませんが、この選考基準になることで大船側から内申持ってる子がやってくる可能性もあります。こちらもひとまず秋注目です。


藤沢西もオール4以上が目安になります。入試では340点目指していきたいですね。新校舎の影響も少し落ち着いてきましたが、まだまだそこそこの倍率が続きそうです。覚悟しておきましょう。


鶴嶺も一昨年は苦戦しましたが、昨年は倍率が立ちました。目指すなら、オール4前後ゲットできると安心です。330点を目指して勉強していきましょう。


湘南台は唯一倍率を下げましたが、これは前年が高すぎました。こちらもオール4、そして340点ぐらいを目指していきたいですね。


さてさて、ここまでざっと見てきましたが、こういったデータが出ると受験勉強のガソリンになるんじゃないでしょうか。そこで熱を手に入れたら、それを利用して勉強の量と強度を上げていきましょう。結局あなたがやった分あなたの成果になるのです。


各教科の対策は入試対策をご確認ください。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

もう勝負は始まっています。