神奈川県高校入試の高校別合格者平均点と合格者平均内申からわかること【藤沢鎌倉茅ヶ崎地域編】
神奈川県入試の数値を見て対策などお伝えするコーナーです。前回、前々回はこちら。
「合格者平均内申」と「合格者平均得点」というのは、その名の通り、合格者たちの平均の数字をとったものなのですが、あくまで全県模試さんの調査の範疇で、全ての受験生のものではないことをご了承ください。ただ県内で最も母集団の多い模試ですので、信頼性は高いです。
今回は残る藤沢鎌倉茅ヶ崎寒川地域の高校に注目していきたいと思います。各々の数値を確認しながら対策について考えていきましょう。
まず表の見方からご説明しましょう。縦軸が高校名、横軸がそれぞれの要素となっております。横軸は左から順に、合格者の平均内申点、合格者の学力検査平均得点、「これを取れば大丈夫」という得点、合格者最低点、倍率となっています。
赤い数字が昨年と比べて上昇したもの、青い数字が昨年と比べて下降したものです。その高校にとってどんな受験だったのかが分かりやすくなっていると思います。
2023年度の受験情報としては、平均点が上がった入試です。2022年度の学力検査の入試合格者平均点は287.6点、2023年度は292.8点です。これには国語の平均点上昇(簡単すぎた)が大きな理由を占めているため、中堅の高校ではその影響をモロに受けております。
また、基本的な考え方としては、倍率が上がれば安心得点やボーダーは上昇します。競争が熾烈になるということですね。 それらの情報を踏まえて、中身を見ていきましょう。
茅ヶ崎高校は内申以外は軒並み上昇です。これには上記の通り、入試の平均点アップと倍率上昇が影響していると思われます。隔年現象はあるかもしれませんが、今年もこのぐらいの倍率は覚悟しておきましょう。余裕を持つためにもオール4と入試で300点めざして勉強を進めたいですね。
次の募集が最後になる深沢高校も内申以外は軒並み上昇です。理由は茅ヶ崎高校と同様でしょう。後輩がいなくなる関係もあり今年も倍率は落ち着きそうですが、油断せず準備を進めましょう。内申はなるべく4を狙い、入試では270点前後を目指して取り組んでいきたいです。
藤沢清流と藤沢総合は同じ単位制ですが、校風はだいぶ毛色が違います。普通科で大学受験を目指す真面目な藤沢清流と、バラエティ豊かな授業で割と自由な総合科の藤沢総合高校。どちらも倍率1.2倍ぐらいは覚悟して、250点前後を目指していきましょう。藤沢清流は統合後も同じ校舎を使うということでそういう意味では安心ですね。藤沢総合は内申の重点配点があるので注意です。5があると強いです。
茅ヶ崎西浜高校は倍率を下げましたが毎年ギリギリ定員割れを防ぎます。ということは落ちる子がいるということです。内申から2を無くすことを目標に、入試では200点前後を目指して取れるところをキチっと取れるようにしておきましょう。
寒川高校と藤沢工科高校は定員割れを続けていますが、今回の入試で特色を見せたのが藤沢工科高校です。面接と重点配点がありますので注意です。倍率1倍を超えるのは難しいかもしれませんが、工業系に興味がある生徒にとってはオススメの高校です。
昨今、偏差値50以下の高校は定員割れをすることも珍しくないのですが、このエリアでは定員割れをする高校は少ないです。それだけ人気ということです。目指す子は、入試に対してそろそろ気を引き締めていきましょう。
各々入試の一科目で60点が取れると良い形で入試が戦えるでしょう。以下の記事が参考になれば幸いです。
もう戦いは始まっています。まずは内申をきっちり獲得すること。夏休みは「夏の勉強期間」として自分を過去最高に成長させましょうね。
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