王(IMAI)の帰還
ソフトバンクに力の差を見せつけられての3連敗。
最下位転落。
ベッケン、ハセシンなどのニューホープが諸々あって二軍落ち。
7連敗時よりも厳しい状況の中、ライオンズにKINGが帰ってきた。
雄々しいタテガミのような長髪をきゅっと結び、千葉のマウンドに仁王立ちをする。
初回こそ、死球ーエラーでピンチを招くも、ストレートで中村をねじ伏せピンチを脱出すると、
そのまま、150キロを優に超えるストレートと、
今日は変化球がよく制球されていて、コントロールも乱さない。
2回に安田にツーベースを許していこうは、ついに8回まで、ノーヒットで牛耳った。
文字通り、3回以降は、ロッテ打線は「手も足も出ない」状態だった。
ライオンズ打線は、今日も拙攻が続いていたが、
今日のIMAIには、そんなことは目に入っていないようだった。
2試合続けて大量失点でノックアウトされたロッテ打線へのリベンジに燃え、
リベンジに対して、最大の敵は、己だと決めて、
心を抑え、コントロールし、自分のボールを投げ続けた。
そんなIMAIに、待望の援護点が入ったのは7回。
疲れの見えてきた西野から、岸がツーベースを放ち、高木渉がしぶとくライト前に持っていく。
そして、1死3塁から、古市がしっかりとセンターへ大きなフライを打ち上げる。
岸が余裕を持ってホームに帰る。
今日のIMAIにはこの1点で十分だった。
ギアを切り替えた7回は、二つの三振を奪う。
100球を近づいた8回も、1つのフォアボールを出しながらも、しっかりとリードを保つ。
最後は、ここにきて抜群の安定感を出してきた増田が、ガッチリとリードを守る。
1−0。
最小得点差でありながら、復活したKING-IMAIを擁するライオンズからすれば、
完勝、と言っていい内容だった。
さあ、明日は平良が佐々木に挑む。我らライオンズの剛球王が、今季1番燃えているはずだ。
王の帰還を果たしたライオンズが、さらに熱い剛球王の投球で加速していく!
(こうなるはずだった)